当初予定していたより遅くなりましたが、第2部ではいよいよ山上ヶ岳から先の「奥駈の道」に入ります。
第1章では、現在女人結界門のある「阿弥陀森」まで向かいます。
途中「奥駈の道」を離れて、古くより重要な行場だった「阿古滝・瑪瑙窟」にも足を踏み入れました。昔の修行では「小篠の宿」に逗留してこちらにも行道していたそうです。
なお、柏木は古くから山上詣の登山口で修験道にゆかりのある場所もあり、そちらも訪れてみました。
今回も感じましたが、「奥駈の道」沿いでも、立ち枯れの木や倒木の目立つ箇所があり、将来的に森や林がどうなって行くのだろうという不安です。
なんとかこの自然が後々の世代にも引き継がれることを祈ります。
第2部はまたしても長尺になりますので、
第1章 山上ヶ岳〜阿弥陀森
第2章 阿弥陀森〜大普賢岳
第3章 大普賢岳〜七曜岳
第4章 七曜岳〜一の多和
第5章 一の多和〜弥山
の5パートに分けて公開する予定です。
編集が上がり次第、順次アップロードの予定ですので、よろしくお願い致します。
参考文献
「大峯奥駈道 七十五靡」森沢 義信 著 (ナカニシヤ出版)
「熊野、修験の道を往く「大峯奥駈」完全踏破 」藤田 庄市 著 (淡交社)
「熊野修験の森 大峯山脈奥駈け記」宇江 敏勝 著 (新宿書房)
「大峰修験道の研究」宮家 準 著 (佼成出版社)
「和州吉野郡群山記 その踏査路と生物相」御勢 九右衛門 編著 (東海大学出版会)
「吉野と大峯 山岳修験の考古学」 森下 恵介 著 (東方出版)
「入峰の栞」総本山 聖護院門跡
「雑誌『神変』掲載の大峰四十二宿一覧資料について」小田 匡保 著(駒澤大学文学部地理学教室)
「西行・山家集」 井上 靖 著 (学研M文庫)
「西行和歌と仏教思想」金 任仲 著(笠間書院)
「新潮社日本古典集成 山家集」後藤 重郎 校注(新潮社)
「歓喜する円空」 梅原 猛 著(新潮社)
「円空と修験道」 水谷 早輝子 著 (まつお出版)
「円空の和歌(うた)―歌から探る人間像」(岐阜県歴史資料館)
「金谷上人行伏記 ある奇僧の半生」横井 金谷 著 藤森 成吉 訳 (東洋文庫)
「法華験記」沙門鎮源 著 山下 民城 翻訳 (国書刊行会)
「修験道入門」五来 重 著 (角川書店)
「修験道史研究」和歌森 太郎 著 (東洋文庫)
「修験道要典」 服部 如實 編(三密堂書店)
「大峯こぼれ話」銭谷 武平 著 (東方出版)
「大峯縁起」銭谷 武平 著 (東方出版)
「大峯の山と谷 奥吉野ガイドエッセイ」 小島 誠孝 著 (山と渓谷社)
などの文献を参考にさせていただきました。