2025年の花粉症は長期戦となりそうですが、今回は苦しんでいる人にとっては朗報かもしれません。
目の周りに塗るだけでかゆみが抑えられるという世界初の薬が本格的に処方されるようになりました。
その効果について、クリニックを取材しました。
先週、東京都内の眼下には花粉症の症状を訴える患者が1日40人以上訪れていました。
患者(40代):
ニュースでことしは早いって聞いていたんですけど、私はまだ大丈夫って思っていたんですが、やはり来たかなって思っております。
患者(30代):
目がしょぼしょぼし始めてて、もうそろそろ花粉も飛び始めて花粉症の薬もついでにもらいに来たという感じです。
多くの人が感じ始めたという目のかゆみ。
そこで先生が患者にすすめていたのが塗り薬でした。
ケイシン五反田アイクリニック・内野美樹院長:
いま目薬もあるんですけど、1日4回しなくてはならない。(目薬)4回することで効果が出るんですけど、そうじゃなくクリームが出て1日1回塗ると皮膚から眼内に入っていって24時間効くっていうのがあるんですね。
これまで花粉症の目のかゆみなどには目薬や飲み薬が一般的でしたが、2024年5月に世界で初めてとなる塗り薬が登場。
初めての本格的な花粉症シーズンを迎えます。
ケイシン五反田アイクリニック・内野美樹院長:
下にちょっと塗ります。ちょっと目の周り塗っていきますね。白っぽくなるんですけれども、それが抜けてくるまで塗っていただければ、お化粧とかそんなに崩れたりしないので、いま塗ったので明日の昼までは大丈夫だと思います。
ハウスダストや動物アレルギーなどにも効果がある、この薬。
医師の診察を受け処方してもらうもので、1日1回、目の周りに塗ることでかゆみがやわらぐといいます。
患者(50代):
えっ!?目の周り塗るんですか?知らなかった。
ケイシン五反田アイクリニック・内野美樹院長:
目の周り塗っていただくと皮膚から目の中に入っていくんですね。結膜に移行してかゆみが治まる。
患者(40代):
いつも制服のポケットに(目薬)入れて、かゆくなったらさしてっていうのを繰り返しているんですけど、1日1回でいいならすごく便利だなって期待しています。
改めて、この塗り薬のメリットをお伝えします。
まず1つ目が、点眼薬と比べて、まぶたを通してゆっくり浸透していくため持続力があるといいます。
点眼というのは流れていくので持続力が低くなってしまう。
ですので、1日1回で24時間の効果があるということです。
そして2つ目、寝る前に塗るので目薬による化粧崩れへの心配がないということです。
もちろん塗った後に化粧してもOKだということです。
そして3つ目に、目薬が苦手なお子さんも使えるということです。
また、内野院長によりますと塗る時期がポイントだといいます。
ケイシン五反田アイクリニック・内野美樹院長:
飛散がピークになる2週間前から使っていただくのが一番良いと思います。花粉がバンッと飛散してきた時にピークを少し抑えることができます。夜寝る前、お風呂に入って、きれいな状態で塗っていただくと一番かゆみのピークになる朝(のかゆみ)をブロックすることができる。
ポイントは、花粉のピークの2週間前から始める。
そして塗るのは寝る前が良いということです。
ただ、皮膚が敏感だったり病気がある人などは注意が必要ですので、医師に相談してほしいということでした。
また、取材の際にこの塗り薬を処方された患者に現在の様子を聞いてみました。
すると、「1日1回塗るだけでかゆみが収まり現在は調子が良い」とのことでした。
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