ヨルシカ「ただ君に晴れ」に対する海外の反応です。アメリカの音楽ディレクターであるトニー兄貴が、yorushikaの作曲デザインについて語るreaction動画となっています。
ヨルシカ - ただ君に晴れ (MUSIC VIDEO)
https://youtu.be/-VKIqrvVOpo
◆再生リスト(トニー兄貴×音楽分析)
https://youtube.com/playlist?list=PLPdqwz1xNc1T_2jmCfOzQISzWRf6IljpI&si=tzpdbIrco3Qvuin9
◆本動画の内容と解説
イントロでは、リスナーの注意をすぐに引きつける点を賞賛していました。まずボーカルはクリーンな歌声で始まり、美しく見事な高音を歌いあげます。また123,123,123,1234,123...というリズムモチーフの繰り返しに従いながら、少しボヤけたギターの音色がボーカルを支えています。これらの作曲が「間違いなくキャッチー」であり「人気の理由がよく分かる」とトニー兄貴はコメントしていました。
またイントロ後のAメロでは、右サイドのギターが装飾として味わい深く演奏される点に注目していました。ギターはボーカルに重なったり邪魔をしたりするわけではないものの、味わい深い演奏が展開しています。曲の楽器サイドに耳を澄ましてはじめて聞き取れるような付加価値をもたらしている、とトニー兄貴は解説しています。
また作曲に関しては「半音階主義的」と表現していました。半音階主義(chromaticism)とは、その名の通り半音階の使用を重視する作曲姿勢のことです。半音階とは、1オクターブを12等分した音階のことです。例えば「ドレミファソラシ」は7音からなる全音階ですが、これにド♯レ♯などを加えて12音からなる音階にしたものが半音階です。ピアノで例えるなら、白い鍵盤だけの音階が全音階であり、黒い鍵盤も含めた音階が半音階となります。半音階を重視する半音階主義的な作曲では、音階を構成する音の数が増えて多様になるため、それが隠し味のような効果を発揮して作曲に味わい深さをもたらします。
また作曲に関しては「カントリーウエスタン」のような雰囲気も感じたようです。まず「カントリーミュージック」とは、1920-1930年代のアメリカの地方で発達した音楽ジャンルです。労働者階級・農業・故郷などのイメージを思わせる音楽として知られます。そして「ウエスタン」とは、いわゆる西部劇映画で大量に使われた音楽をジャンルとして呼称したものです。いわゆるカウボーイのイメージと結びついた音楽ジャンルになります。以上のような内容を踏まえると、トニー兄貴は20世紀前半の西部アメリカのような雰囲気を、この曲(ただ君に晴れ)から感じ取ったということになります。
また楽器に関しては、ギターの演奏にたびたび反応していました。特に右サイドのギターは、ほとんど一貫して演奏される左サイドのギターとは異なり、曲のパートによって演奏されたりされなかったりします。しかしひとたび出てくるとゴージャスな音色を奏でるため、トニー兄貴も気に入っているようでした。
サビ後のパートでは、ヨルシカを構成するミュージシャンたちの演奏技術を賞賛していました。例えばドラムの場合、ハイハットをオープンにする・スネアドラムを鳴らすなどのシンプルな演奏ではあるものの、これほど味わい深い音を立てるのは簡単ではないと解説していました。ミュージシャンたちの演奏技術については、ほかの動画でもたびたび語ってきた内容であることをトニー兄貴も自覚しているようでしたが、それでも「あまりにもすばらしいから語らずにはいられない」と絶賛していました。
動画のラストでは、なぜこの曲が大ヒットしたのか、作曲・編曲面から完全に理解できたと語っています。日本で2億回再生された人気曲を、アメリカの音楽ディレクターであるトニー兄貴も気に入ってくれたようです。
◆元動画
MUSIC DIRECTOR REACTS | Yorushika - Just a Sunny Day for You (Music Video)
https://youtu.be/VcHn1D00ixY
◆リアクター様のチャンネル(DrumRollTony Reacts)
www.youtube.com/@DrumRollTonyReacts
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