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年間第2主日「ぶどう酒に変わった水をあなたはどこまで運びますか」【こうじ神父・取って食べなさい】

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年間第2主日(ヨハネ2:1-11)「ぶどう酒に変わった水をあなたはどこまで運びますか」【こうじ神父・取って食べなさい】 今週は、おもに堅信を受ける中学生に向けて話したいと思います。堅信を受ける中学生は、今週の福音朗読の登場人物の中の「召し使い」「イエスに指示を受けて動き出す人」です。 堅信の秘跡を受ける中学二年生の皆さんに、心からおめでとうと言いたいと思います。今週の福音朗読に重ねると、いよいよ皆さんは、イエス様から頼まれたことを、忠実に果たす役割を持つ人となります。これまでは、重い荷物も持てなかったし、忍耐が必要な難しい作業も出来ませんでした。 それが堅信の秘跡によって聖霊の賜物を受けると、これまでは持てなかった重い荷物も持てるようになり、忍耐が必要な難しい作業もできるようになります。朗読された福音書を学びながら、そのことを考えてみましょう。 「召し使い」という呼び方は嫌いだと思います。「召し使い」と呼ばずに、「イエス様の協力者」とかただ単に「協力者」と呼びましょう。イエス様の協力者は、まずイエス様から「水がめに水をいっぱい入れなさい」と頼まれました。 堅信を受ける皆さんが小学生の時だったら、バケツいっぱいの水を運ぶのもたいへんでしょう。けれども今なら、灯油のポリタンク(18リットル入ります)も運べる力を堅信でいただきます。 でも、ぶどう酒がなくて困っているときに、「水をいっぱい入れなさい」と頼まれたら「この忙しいときに迷惑だ」と思うでしょう。ここで聖霊の賜物「知恵と理解」「判断と勇己」が必要です。「イエス様から頼まれたのだから、きっと今必要なんだ」と、信頼する気持ちが必要です。堅信の秘跡がそれを授けてくれます。 イエス様は、いっぱいになった水がめの水を「さあ、それをくんで宴会の世話役のところへ持って行きなさい」と言います。まかりまちがったら、世話役からひどく叱られるかもしれないのに、自分たちがくんだただの「水」を宴会全体の責任者のところに運ぶのです。「イエス様が私にお願いしているから、信頼して運ぼう」こんな深い信頼が必要です。 小学生の時だったら、ひどく叱られるかもしれないと怖くなって、最後まで務めを果たせないかもしれない。それが、堅信の秘跡を受けたら、怖さを乗り越えて、イエス様に信頼して最後まで務めを果たす勇気をいただきます。 よく考えると、イエス様の協力をした召し使いたちは、ただ「水がめに水をいっぱいにした」「水をくんで宴会の世話役に持って行った」それだけでなく、「イエス様の指示を持って行った」もっと言うと「イエス様の働きを持って行った」人たちだったのです。 すると、堅信の秘跡を受けてイエス様の協力者になる堅信組の皆さんも、「ただ言われたことをするだけの人」ではなく、「イエス様の指示を運ぶ人」「イエス様の働きを運ぶ人」に生まれ変わると言えると思います。 イエス様は聖霊を皆さんに注いで、「より大きな力を発揮できる人」「よりイエス様を信頼してくれる人」「よりイエス様の働きを多くの人に届ける人」に生まれ変わるのです。 堅信の秘跡で受ける聖霊の賜物は、秘跡を受ける皆さんをより強く、より成長させてくださいます。それはあなたのためでもありますが、よりイエス様に喜ばれる働きをするためでもあります。堅信クラスで学んだことを、あなたはどこまで運んでくれますか? 召し使いは世話役のところまで運びました。あなたはどこまで、イエス様から頼まれたことを届けますか?より多くの人に、より遠くまで、運んでくれることを大いに期待しています。

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