20年前、当時の“ミス七夕”だった女性が今年、再び大役を務めステージにあがった理由。
そこには、どうしても見て欲しい大切な人がいました。
安城七夕まつりのステージを彩る総踊り。
県内の応募者から選ばれた親善大使が祭りを盛り上げます。
その中のひとり、車いすに乗って華麗な踊りを披露する稲垣さん。
実は、稲垣さんは20年前の“ミス七夕”今でいう親善大使を務めていました。
現在は小学4年生と中学2年生の2人を育てるお母さん。
仕事に、家事と育児。
それに加えて親善大使の活動となると大忙し。
大きな負担になると分かっていても、再び挑戦する理由。
そこにはある思いがありました。
先月、祭りの練習のため市役所に集まったのは色違いのポロシャツ姿の5人。
62人の応募の中から選ばれた安城七夕まつりの親善大使は、
稲垣さん以外、全員10代から20代。
ただでさえテンポの早い踊りを覚えるのが大変な中、
稲垣さんは座ったまま挑戦します。
稲垣さんが車椅子で生活するようになったのは21年前。
友人とスノーボードへ行ったときジャンプに失敗。
腰から落下し下半身不随になりました。
「他のママと比べる時期もあるのかなって思ったときに、
車椅子であることはどうしても変えられないから
逆に車椅子なのにこんなこともできるんだって風に思ってもらえるといいなって思ってるし
挑戦してる姿を(子どもたちが)見て私たちも頑張ろうと思ってくれたら尚いいかな」
と話す。
休みの日はいつも、かずほくんが所属するリトルリーグの練習に付き添いチームのサポート。
その合間を縫って、親善大使としてPR活動をしています。
安城七夕祭りまであと3日に迫ったこの日。
20年前、中京テレビが取材した稲垣さんの映像を見てもらいました。
そこには、事故にあった母が懸命にリハビリをする姿が…。
自分が生まれる前、歩けなくなった母の思いを知り、娘は感情があふれ出してしまいました。
そして迎えた祭り当日。
4年ぶりの本格開催となり日本一長いと言われる
竹飾りのストリートや屋台も完全復活。
そして、2日目のフィナーレを飾る総踊り。
稲垣さんの子どもたちも会場に駆けつけました。
はじける笑顔で踊りを披露!
子どもたちも一緒に踊りながら
母の姿を目に焼き付けているようです。
そして、無事ステージを終えた稲垣さんの元に子どもたちが駆け寄ります。
20年越しの母の挑戦。
子どもたちにとっても忘れられない夏の1ページになりました。
【2023.8. 10放送】
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