人工哺育で育ったホッキョクグマとして世界の生存記録を更新し続けている『しろくまピース』の二十歳のお誕生日会が行われました。ピースはリンゴやみかんがちりばめられた特製の氷のケーキを美味しそうに頬張っておりました。ピースは1999年12月2日生まれの女の子です。母親のバリーバが子育てをしなかったためピースは人の手によって育てられました。ピースが生まれた当時は、国内では人工哺育の成功例は無く飼育員の高市さんが自宅に連れて帰り母親代わりになってピースのお世話をしました。体に合うミルクを作るのに試行錯誤したり雑菌がつかないように手洗い・消毒を徹底したり、愛媛の暑い夏をのりきるためにプールに入る特訓をしたり飼育員さんや獣医さん、そしてピースも大変な苦労と努力をされてきたと思います。20年間、ピースと共に道なき道を歩んでこられた高市さんには感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。最後に、ピースちゃん、いつも多くの人を愛顔にしてくれて本当にありがとうm(__)m いつまでも元気に幸せを感じながら長生きしてくれることを願っております。
2019年12月1日、とべ動物園(しろくまピース20歳のお誕生日会)にて。