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御厨貴 東京大学教授 2010.8.26

jnpc 7,572 14 years ago
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Takashi Mikuriya, Ph.D., Professor、The University of Tokyo 政治家や官僚の証言を聞きだす「オーラルヒストリー」に取り組む御厨貴・東大教授が「第13回記者研修会」で「ジャーナリズムと政治――オーラルヒストリーの視点から」について話し、質問に答えた。 会見速記録 http://www.jnpc.or.jp/cgi-bin/pb/pdf.php?id=471 東京大学先端科学技術研究センター・御厨貴研究室のホームページ http://www.mikuriya.rcast.u-tokyo.ac.jp/index.html 御厨貴さんは、すでに200人以上インタビューしたオーラルヒストリーの方法論について「毎月1回2~3時間ずつ1年かけて聞いていく。その人の人生をまるごと聞くので、まず、『しゃべる快感』を味わってもらうのが大事になる」「難攻不落でしゃべりたがらない人ほど、意外に話をしてくれる」「テープ起こしで字にした記録を本人に確認してもらうが、10人のうち7人はそのままOKとなる。字を消すのは心理的抵抗があるのだろう」「オンレコかオフレコかは事前にはいわない。あいまいなところから始める」と述べた。後藤田正晴、渡辺恒雄、竹下登氏ら実例をあげながら具体的に説明した。 民主党政権と政治報道については「報道する側が相変わらず、自民党のイメージに『型はめ』しているが、違ってきている」「小沢報道には行き過ぎもあるが、かつての政治報道は憶測報道で政治そのものが動く面もあった」と注文をつけた。 小沢一郎氏の代表選出馬に関連して「新しい政治と古い政治の最終対決となる」「民主党はどうして小沢さんの『死に場所』を探してやらないのか」「城山にこもった西郷隆盛みたいだ。とはいえ政府側に大久保利通にあたる政治家はみあたらない」と述べた。 なお、「記者研修会」は毎年、日本記者クラブが主催し、全国の新聞・テレビ・通信社の記者が、取材・報道のありかたについて専門家や政府当局者の話を聞き、意見交換する。2010年は8月26、27日に行い、約70人が参加した。

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