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井戸川克隆氏(前福島県双葉町長)発言/2014.4.26 & 5.9「脱原発首長会議」関連

西中誠一郎 1,625 lượt xem 10 years ago
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4月26日に神奈川県小田原市内で「脱原発をめざす首長会議」(現在、全国39都道府県94名の現職、元職の首長が加入)の年次総会と、小田原市で地元企業と自治体、市民活動が恊働で取り組んでいる再生可能エネルギー普及の取り組みの勉強会、翌27日には現地視察が開催された。http://mayors.npfree.jp/?p=2569
(総会途中からのビデオ撮影。小田原市の取り組みについては別途、動画アップします)
 
年次総会では3つの決議が行われた。
1.政府「新エネルギー基本計画」の抜本的な見直し 
2.避難計画と原発再稼働問題 
3.九州電力•川内原発再稼働に反対
 
全国20の区市町村から現職と元職の首長が集まり、住民の生命財産を守る立場から、福島第一原発事故被害の現状と原発ゼロの実現に向けた取り組みに関する議論、苛酷な原発事故による住民の避難計画を地方自治体に押しつけ、原発再稼働に向けて暴走する政府や電力会社、財界等の動きに対して、「避難計画は不可能」「原発再稼働は経済的にもありえない」という厳しい批判の声が、参加した首長から相次いだ。
 
 中でも最近「脱原発首長会議」の会員となった、井戸川克隆•前福島県双葉町長の発言に注目が集まった。原発事故により全町避難を余儀なくされてから3年間、被曝による健康被害と福島県立医大を中心にした極めて問題の多い「県民健康管理調査」体制、放射能汚染の実害を無視した「風評被害」、家族•住民間の分断など、極めて厳しい状況を強いられてきた。全国に離散し、未だに先行きの見えない避難生活に苦しむ住民たちの現状と、自らの健康被害にも向き合いながら、双葉町長として満身創痍で闘ってきた井戸川氏の言葉を、地方自治体の首長も傍聴者も固唾を飲んで傾聴した。
 
 5月9日には、年次総会で採決した3つの決議をもって、上原公子•元東京都国立市長と佐藤和雄•元東京都小金井市長、井戸川氏の3氏が、資源エネルギー庁と原子力規制庁への申し入れに臨んだ。http://mayors.npfree.jp/?p=2652
 
 この数日、漫画「美味しんぼ」に登場する井戸川氏の「鼻血」健康問題が、マスコミで大きく取り上げられている。しかし政権閣僚や福島県知事、大阪市長などの「風評被害を助長する」という批判発言や、初期被曝や低線量被曝による健康被害の疑いを否定する医師や研究者のコメントに重点が置かれている。放射能影響が疑われる健康被害を直視せず、被害者の権利救済の切り捨てが官民挙げて進行している現状について、踏み込んだ報道にはなっていない。
 
 まずは井戸川氏の最近の発言と、住民を守るために、何としても原発再稼働を食い止めようとする、「脱原発をめざす首長会議」のメンバーの切実な訴えに耳を傾けて欲しい。

00:00~ 「脱原発をめざす首長会議」年次総会(4月26日)  
08:30~ 年次総会後の記者会見       
35:37~「脱原発をめざす首長会議」の政府交渉(冒頭部)
と終了後の記者レク(5月9日)
55:35~漫画「美味しんぼ」について質疑

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