仙台市内を東西に結ぶ地下鉄 東西線。西は荒井、都心部の仙台駅を経由して 八木山動物公園までを繋いでいます。同地下鉄は、いわゆるミニ地下鉄として 比較的最近となる 2015年に開業しました。同じく 仙台で運行される地下鉄南北線が 一般的な地下鉄のサイズで建設されたのに対し、地下鉄東西線では この 3分の2 程度のサイズとなっています。
大量人員輸送を担う一般的な地下鉄と、モノレールやバスのような 少量人員輸送を担うシステムの 中間部分を担うために研究 開発された 中量軌道輸送システムとなっていて、最大の特徴が リニアモーターカーによる推進になっている点。といっても、浮上はせずに、リニアモーターの動力を車輪に伝えて レール上を走行する 鉄輪式リニアモーターカー となっています。
この 地下鉄東西線の 仙台駅より以西、特に西公園から 八木山動物公園までの区間、実は過去に モノレールによる建設が構想されていた時期 があったのをご存じでしょうか。仙台でのモノレール計画は 長年に渡って議論されてきた経緯があり、後半の計画では、太白区 茂庭台と呼ばれるいわゆる ニュータウンまでルートが構想される時期もありました。仙台にまつわるモノレール計画は、1960年代から1990年代まで、実に長い年月で議論されてきた経緯があり、その時々によって 路線の線形も変化を繰り返しています。ネット上にも多くの情報が掲載されており、初代 仙台市モノレール構想である、東西線、南北線計画の他、仙台市モノレール南西線など、20年程前まで 実際に計画が残ってたルートも存在します。これら計画のうち、初期に構想されたのが仙台市モノレール青葉山線。
仙台駅前より 東5番丁、合同庁舎、県庁、市役所、仙台市公会堂、西公園を経由、広瀬川を渡り、宮城県スポーツセンター裏、東北大学、青葉城を経由し 動物園に至る5.16kmのルートで、主に 日本モノレール協会が主体で思案した路線です。今回はこの仙台市モノレール青葉山線について紹介します。
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