法華宗総本山本成寺の節分会の一大行事として行われている鬼おどりは、その昔本成寺の僧兵と農民が力を合わせて戦乱を鎮圧した古事にならい、悪魔祓いの形で節分の豆まき行事として続けられています。
金物の町にふさわしく、鋸・斧などの刃物を持った赤・緑・黄・青・黒の鬼ども、三途川婆(そうずかば)を年男、年女が豆を投げて退散させ、平和と安全を祈ります。
○赤鬼… 全ての悪心の象徴で、豆をぶつけることで自分の中にある悪い心が取り除かれます。
○青鬼… 人間の価値は徳を積むことであり、貧相な自分に豆をぶつけ福相、福徳を願います。
○黄鬼… 我執(がしゅう~我を通すこと)にとらわれず公平なる判断がいつもできる心を願い
豆をぶつけます。
○緑鬼… 不摂生の自分を顧みて、体を健康に保つことを自分に言い聞かせながら豆をぶつけます。
○黒鬼… 不摂生の自分を顧みて、体を健康に保つことを自分に言い聞かせながら豆をぶつけます。
○三途川婆… 三途の川で死者の着物を剥ぎ取るといわれ、強欲なる女の心を表します。
女性は自分を顧みて反省しながら豆をぶつけます。
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