いきなり本番がやってくる小児痙攣重積の対応について、当院でのプロトコールも紹介しながら解説します。怖い思いをする前に勉強して備えておきましょう。
(ホワイトボード上の手順は当院で行っている一例です)
目次
0:00 はじめに
0:15 参考文献紹介
0:54 けいれんとは何か
てんかん：大脳神経細胞の過剰興奮
けいれん：意思と無関係に筋肉が収縮する状態
3:35 初期対応
気道確保、酸素投与、バイタル・血糖測定、ライン確保
5:23 STEP1
ミダゾラム0.2㎎/kg×2回まで
1回目：筋注→2回目：静注
12:20 STEP2
ホスフェニトイン22.5mg/kg 7分半以上かけて静注
15:36 STEP3 昏睡療法
ミダゾラム0.2㎎/㎏静注→0.1㎎/kg/hr持続投与開始
搬送中明らかなけいれんがあれば0.2mg/kgを反復投与
18:30 まとめ
救急疾患対応の一歩目は暗記しておこう！
〇参考文献
小児痙攣重積治療ガイドライン2017 日本小児神経学会
→https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0314/G0000978 (Mindsガイドラインライブラリ)
熱性けいれん診療ガイドライン2015 日本小児神経学会
→https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0212/G0000775/0001 (Mindsガイドラインライブ
ラリ)
てんかん診療ガイドライン2018 日本神経学会
→https://www.neurology-jp.org/guidelinem/tenkan_2018.html (日本神経学会)
Papavasiliou AS, Kotsalis C, et al. Intravenous midazolam in convulsive status epilepticus in children with pharmacoresistant epilepsy. Epilepsy Behav 2009;14:661-4.
1-15歳のてんかん重積患者にミダゾラムを5分毎に0.1mg/kgずつ最大5回まで投与。
投与3回で89％、5回で91％の発作が停止した。
→https://www.clinicalkey.jp/#!/content/playContent/1-s2.0-S1525505009000754?returnurl=https:%2F%2Flinkinghub.elsevier.com%2Fretrieve%2Fpii%2FS1525505009000754%3Fshowall%3Dtrue&referrer=https:%2F%2Fpubmed.ncbi.nlm.nih.gov%2F (ELSEVIER)
Lahat E, Aladjem M, Eshel G, Bistritzer T, Katz Y. Midazolam in treatment of epileptic seizures. Pediatr Neurol 1992;8:215-6
4か月-14歳のてんかん重積患者にミダゾラム0.2㎎/kgを筋肉注射。うち93％で10分以内に発作が停止した。
→https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/0887899492900716
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