ジャパン・プラットフォーム(JPF)は2024年1月1日に発生した能登半島地震の被害と支援の様子を伝えるため、広報カメラチームを被災地に派遣しました。能登半島各地の様子をお伝えします。
※JPF加盟NGOの活動紹介です(現段階ではJPF事業ではありません)
第12回 珠洲市:炊き出しで小学校の給食&被災者支援
<ピースボート災害支援センター(PBV)の支援活動>
JPF加盟団体ピースボート災害支援センター(PBV)は、被害の甚大な珠洲市で炊き出し支援を行っています。被害が集中している海に近いにある直(ただ)小学校は、体育館が避難所として使われていますが、子どもたちの授業も再開しています。
1月24日、PBVは避難所の住民向け昼食に加え、小学校の給食としても温かい料理を提供しました。この日のメニューは、市内の別の施設で作った野菜たっぷりのホワイトシチューとアルファ化米のご飯、そしてナムルです。通常は屋外で配膳をしていますが、この日は大雪のため、校内の食堂で配膳をすることになりました。大きな鍋が運び込まれ、ふたを開けるとシチューのいい香りが広がりました。12時から給食の時間なので、温かいシチューを食べてもらうため11時50分からテーブルに並べます。12時にチャイムが鳴ると子どもたちが教室から食堂に集まってきました。子どもたちは代わる代わるスタッフのところに来て、「給食を作ってくれてありがとうございます」とお礼を言っていました。この日は1年生から6年生、先生も含めて54食を提供しました。先生によると、自宅で避難にしている児童はなかなか温かい食事をとることができず、給食をとっても楽しみにしているということでした。炊き出しによる給食が始まって、避難先から戻ってくる家庭もあり、児童の数は増えたということです。
子どもたちへの給食準備が済むと、避難住民へ配膳を始めました。この日は130食を提供しました。PBVは月曜日から金曜日まで毎日、この小学で昼食に炊き出しを提供しています。避難している住民は温かい食事を大変喜んでいました。ここでも2次避難が進んでいますが、仕事の関係や自宅の片づけなどのため、この地に留まる人も多いと言います。一番困っているのは、やはりトイレということでした。避難所には仮設のトイレがありますが、自宅で避難生活をしている人はトイレが使えず、トイレのため毎回避難所まで来ているということでした。ある住民は、去年5月の最大震度6弱の時は住宅を修理して復旧しようと頑張ったが、今回の震度7は被害が甚大過ぎてどうして良いかわらないと話していました。
PBVでは自らの炊き出しを行うだけでなく、行政からの要請を受け、各避難所での炊き出しのスケジュール調整を他団体と行っているということです。PBVでは支援のニーズが長引くことを視野に長期的な支援を続けることにしています。
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47NGO団体と個人,企業,政府からなる緊急人道支援プラットフォームです。世界中の被災者、紛争による難民、避難民へのスピーディで効果的な支援を届けるため、社会のさまざまな担い手の連携をまとめるコーディネーター役。
緊急人道支援のプロフェッショナルとして、被災者のニーズに根ざした支援プログラムを実施中。
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【これまでの活動実績】
✅ 活動国・地域:68箇所
✅ 支援総額:840億円
✅ 実施した事業:約2,100件
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