真夏の夜になると現れる大型昆虫カヤキリ、クビキリギスの上位互換みたいな存在。
鳴き声の騒がしさはクツワムシに匹敵し、その巨体と厳つい顔で夜の草地を闊歩する。
動画の前半は夜の野山でのカヤキリ観察、後半は飼育個体の羽化の瞬間をまとめました。
カヤキリはキリギリス科の昆虫なのですが、ヤブキリやウマオイとは飼育方法が多少異なります。
捕食者ではないので生きた虫を与える必要はなく、イネ科草本の茎やヤングコーンを与えます。
脱皮の際の足場の角度も垂直寄りで、キリギリスやヤブキリよりショウリョウバッタに近い感覚。
大あごの力はかなり強く人間の皮ふを余裕で貫通できるので、捕まえるときは要注意。
長い翅を持ちますが積極的には飛ばず、逃げる時も草むらの奥へ潜り込むキリギリス式。
オスメスはほぼ同大、オスは前翅に発音器をもち、メスは腹部先端に産卵管を有します。