星祭り(節分の星供養)
北辰妙見神社
神社で行われる仏教の星祭り。その訳とは……。
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北辰妙見神社星祭り・星供養
滝北辰妙見神社・妙見菩薩
和歌山県かつらぎ町滝には、全国でも数少ない北向きの神社、北辰妙見神社があります。
今なお神仏習合が現存する神社で、鳥居の脇には、和歌山県指定文化財の梵鐘(鐘楼)があります。
木造瓦葺きの拝殿をくぐり、階段を上がると色鮮やかな木造銅板葺流造の「本殿」と「蛭子社」そして、東には、星供堂、西に社務所があります。
主祭神は北辰妙見尊、配祀神には素盞嗚命、蛭子命、誉田別命、三筒男命、市杵嶋姫命が祀られています。
毎年節分には星祭(星供)が行われ、北辰妙見菩薩を主尊とする妙見曼荼羅を本尊として、その年の主な星曜や各個人の当年星と本命星等を祀る修法により、祭事各種の災害や個人の災いを除く祭儀が執り行われます。
星曼荼羅に代表される密教占星法では密教の修法と密教の天文占星を二本の柱として、九曜星の九つの星や北斗七星の七つの星のうちのひとつをその人の生まれ星として本命星と定め、運命を司る星と考え、一年ごとに巡ってくる運命を左右する星を当年属星と呼び、これらの星を供養し、個人の一年間の幸福を祈ります。
滝北辰妙見神社
〒649-7102 伊都郡かつらぎ町大字滝946番地
(主祭神)妙見尊(配祀神)素盞嗚命 蛭子命 誉田別命 三筒男命 市杵嶋姫命
梵鐘〈文永2(1265)年の銘〉
梵鐘=県指定文化財
本殿(木造銅板葺流造)
蛭子社(木造銅板葺流造)
拝殿(木造瓦葺)
星供堂(木造瓦葺)
社務所(木造瓦葺)
創建年月日は明らかではありませんが、『紀伊続風土記』の四郷瀧村の中に「妙見社」とあるのが当社で、摂社星宮・鐘楼・拝殿が記されています。一般的には「妙見さん」と呼ばれている主祭神「妙見尊」は、北極星と北斗七星つまり天の中央を定位とする「北辰」を指し、この星を神格化した御神霊です。
また、陰陽道や風水学等の根幹となっている神でもあります。
御神徳は、北天にあって動かないところから宇宙の全てを支配・掌握する神として崇められ、方位守護また人の運命を守護すると言われ、和泉山脈の谷あいにある立地から大阪方面からの参拝者も多く詣られます。
御本殿は、元は権現造であったが明治時代に流造の彩色を施した形式に建て替えられました。
その後は20年毎に御造営を行い、直近の御造営は平成26年に行われ、御本殿の色彩を総て修復し、拝殿も新しく修復しました。
この滝地区は、古くから神仏に対する信仰が篤く生活に密着していたようで、神社の近辺には5つの寺院とお堂がありました。
神社所有文化財以外にも指定された貴重な宝物を有しており、極楽寺所有の国重要文化財「金銅半跏思惟弥勒菩薩像」(白鳳時代作で県下最古の仏像)・滝区所有の県指定文化財「大般若経569巻」〈嘉禄3(1227)年の奥書〉もあります。
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