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00:00 OP
03:31 メンタルヘルス大全
07:32 治療の流れ
11:32 人生、ライフステージ
15:11 治療の流れ
本日は「精神科の治療とは何か」をテーマに、ちょっと大きなテーマですけど、話をします。
このテーマで動画はちょこちょこ撮っているんですよ。
もしかしたら月1回ぐらい撮ってると言っても過言じゃないかもしれないですね。
このホワイトボードを使って説明します。
これは僕の診察室にずっと書きっぱなしで置いてあるもので、治療の説明をする時に、このホワイトボードを使って説明していることが多いです。
これに書き足りないものはこっちにあるもう1個のホワイトボードを使うこともあるし、裏面を使うこともあるという感じです。
精神科に長く通っている人はよくわかると思うんですが、精神科で病名が付く、どの薬を飲む、この薬は副作用があったからどの薬に変えるというのは、精神科の入り口というか、精神科医は誰でもできると言ったら言い過ぎですけど、まあ序の口ですね、序盤。
本当に精神科医療の醍醐味、腕の差が出るのはどこかというと、そこから先の精神療法です。
どうやって心が解放されていくのか、苦しみから解放されるのか、我々は諦観を手に入れられるのか、それが醍醐味だったりします。
カウンセラーの場合は1回あたり45分~50分を使って説明していったり、話し合いの中で身に付けてもらうことができます。
しかも自分でお金を自費で払っているので、治療的モチベーションが高い人が多かったりします。
でも精神科医の場合は、やはり再診は5分+αしか時間がないですし、治療的モチベーションが低い人も治療対象にしなければいけないわけです。
薬だけくれたらいいんだよ、そういう人もいるわけです。
そういう中で、じゃあどうやって治していくのかということを日々考えていく中で、僕の治療理論というか、治療理論というと大袈裟ですよね、これは別に僕独りで考えたわけじゃなくて、色んなところから良いものを足したり引いたり、YouTubeを使ってとか、YouTubeのコメント欄を見ながら足したり引いたりしたやつがこの成果なので、まああれですけど、そういうことをやっている、と。
それの最新版のホワイトボードということになります。
2024年の1月の最新版なので、これを皆さんと共有したらいいんじゃないかなと思って動画を撮るという感じです。
なんか説明できてる気がしないですね。
精神科医療というのは、診断や薬だけではなくて、精神療法、心の内から来るようなもの、苦しみとどう向き合うのか、病気とどう向き合うのか、そういうことの理解、科学的な理解というか、そういう理解が大事だし、それをどのようにして身につけてもらうのかということに日々精神科医は頭を悩ませている。
そして、その益田裕介の最新版がこれだということになります。
■メンタルヘルス大全
治療の流れ、色々なことを書いてますが、左上から行きましょうかね。
この左上のⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、これは何かというと、メンタルヘルス大全といって、僕が今まで撮った動画をまとめ直す作業をしているということです。
まとめ直した時の目次がこれになっていて、つまりこの目次を見ることによって、あなたは今からこんなことを学ばなければいけないですよ、ということを表しているんです。
例えば、1つ目は総論です。
セルフケアの方法、治癒とはどういうことが起きるのかということを、今から治療の中で学ぶ必要がありますよ、ということ言ってます。
次は各論です。
どんな病気があるのか、あなたはどんな病気なのか。
あと社会問題ですね。
あなたが抱えている問題は、あなた個人の問題じゃなくて、社会が生んでいる問題ですよ、ということも理解してもらう必要があります。
貧困の問題、ホスト依存の問題、美容整形の問題、サプリメントの問題、色々ありますけど、あなた自身が自己責任でたどりついた問題ではなくて、社会的な問題なんだよ、と。
そして社会的な問題であるが故に、あなたが自分を理解したり、今の周りの状況を理解するためにはその専門家がいますよ、ということを理解してもらうためにこれを書いている。
そしてあなたはこれからここを見たらとか、この本が大事だよ、このYouTubeを見たらということも含めてやっているということです。
あとは世代です。
何でお父さんがわかってくれないのか、お母さんは気持ちを理解してくれないのか、上司はどうなのかということを理解していくためには、世代論も大事だったりします。
年齢によって価値観は変わっていくというのもあるし、育った文化によって価値観が違ったりもするので、それを理解していないとコミュニケーションがうまくとれないので、世代ごとの特徴だったり、課題だったりをまとめて話しているという感じです。
もちろん同じ病気でも色々な人がいるように、同じ社会的な問題を抱えても色々な人がいるように、同じ世代でも全然違いますよね。
ただ、概略をつかむことはとても重要だったりするので、各論ではこういうことを解説しようとしています。
あと、個別のことを理解した上で、次は二者心理、集団心理を理解していく必要があるんです。
人間というのは一人一人は問題がなくても集まることで起きる問題というのがあるわけです。
二人いるからこそ起きる、その二人の力動によって問題が起きること、集団であることの問題というのもあるので、この二者心理、集団心理を学んだり、その病理という構造も理解する必要があるよ、と。
4つめ、もしできるのであれば、その背景理論、脳科学、脳神経科学、AIやITの話、統計学、数学、人文科学、哲学、論理学、倫理学、色々あるんですけど、宗教学とか色々ありますけど、我々精神科というのは応用科学なんです。
これまでの色々な科学や人文系の知識を全部借りてきて、よっこらしょとやってるわけです。
解剖学にしても薬理学にしても、色々なものを借りてきて、よっこらしょとやっているので、その裏にある背景はこういうものがあるよということを解説してたりします。
これは余裕があったらという感じですね。
その他という形で保険診療はこうだよ、色々なことがあるので、そういうことも学んでほしいよということですね。
精神科に通っていく中で、こういう5つのジャンルを少しずつ身につけてくださいということを説明するために、これを書いてあるという感じです。
■治療の流れ
治療の流れですね、次に。
じゃあ初診で患者さんが来ました、再診で来ています。
あなたは今どの状態で、今何をすべきかということを書いている感じです。
一番最初は調子悪すぎて余裕がないんですよ。
カウンセリングとか何かをする余裕がないので、あなたは今1番だから休んでくださいよと言ってます。
休んでください。
助けを求めてください。
あなたは今調子が悪いから助けてくださいと言っていいですよ、と。
甘えじゃなくて、とにかく今休みなさい、助けを求めてください、そして何かしなければいけないのであれば、自分で判断せずに信頼できる人に従ってください。
あなたはこの段階ですよ、何でもいいから自己肯定感を高めてくださいね、この段階だと言ってます。
とりあえずこれが落ち着いてきたら、このマインドフルネスだったり、ここにあるような学び、自分の問題と向き合うことをしてくださいということを言います。
この目安、1番から2番に行く目安は、マインドフルネス、こうやって目を閉じて呼吸をすること、座禅、いわゆる座禅を5分間、呼吸に集中してできるのであれば、2番に移っていいかなと思いますけど、5分がとてもじゃないけどできない、5分考えてたらもう嫌なことや不安を考えて疲れ果てちゃう、苦しくなってしまうということであれば、あなたはまだ1番の段階だから、とにかく休んでくださいと言います。
もし5分できるのであれば、この段階だからこれをやってくださいと言ったりします。
まだまだ行動に移さないでくださいね、ということですね。
このマインドフルネスというものが、ただ目を閉じて瞑想するというものが、毎日例えば30分とかできるのであれば、45分とかできるのであれば、次の段階に進みましょうと言います。
30分気がついたら経っている、それくらい余裕がある、心の体力が回復している、もしくはそういう能力が身についてきたのであれば、次の段階に移れます。
目標目的を定めて計画を立てて行動する、そしてその結果に合わせて修正していくというこの第3段階、これをやっていきましょう、一人だと難しい場合は僕らも協力しますよ、ということで一緒に考えましょうね、ということを言います。
別にこれはメンタルヘルスの問題だけに限らないですよね。
会社だったり、論文を書くでも何でもいいんですけど、あらゆる知的活動というか問題解決はこの3番になるので、何かを定めてやっていくということになるので、それはメンタルヘルスだからといって違いはないわけです。
で4番、変化に応じて繰り返すということですね。
この目標を定めても状況が変わったり、社会的な状況が変わったり、自分の状況が変わったりすると、また目標とか目的を変えなければいけない、変化に応じて小さく変えたり、大きく変えたりしなければいけないので、そういう状態に来たりするということです。