青梅大祭
5月2・3日／東京都青梅市／住吉神社
青梅の鎮守、住吉神社は、延命寺の鎮守として季竜元筍禅師の故郷である
摂津の住吉社より勧請して応安2年（1369）に創建されました。
明治期、青梅街道沿いの氏子5町（墨江町、本町、仲町、上町、森下町）が東京神田などから江戸型鉾山車を移入してからは盛大に行われるようになりました。大正期に入ると電線架設等の影響で背の高い鉾山車は屋台型に改造され、かつての山車人形は祭礼日に各町の人形場に
飾られます。戦後は他の氏子町や近隣を巻き込み12の町内から山車を繰り出す祭礼に発展しました。
現在では、例大祭は本来の祭礼日である4月28日に神事が行われ、山車巡行の行事は「青梅大祭」として5月2・3日に開催されます。
2日の午後、町衆の木遣りと木頭の拍子木の合図で山車曳きがはじまります。初日は主に各町内とその周辺を巡り神社に参拝します。3日（本祭）は朝から青梅街道を山車が行き交います。他町の会所や人形場では山車を向け、
町衆同士が挨拶を交わし「青梅締め」と呼ばれる手締めをします。山車での激しい囃子の競演が見ものですが、礼を重んじる祭りでもあります。
（収録日：令和6年5月2・3日）