2024年末に中小企業版SBTの申請が大きく変わりました。
申請回数や申請内容が変わり、難易度がアップしています。
SBTの概要解説から変更点まで、徹底的に解説していきます。
1.SBTとは
パリ協定に整合した企業の温室効果ガス削減の目標制度です。
中小企業版SBTではScope1・2について4.2%/年の削減を約束します。Scope3は事後的に算定と削減を約束します。
2.パリ協定とは
パリ協定とは:地球温暖化による気候変動を止めるための国際目標
2015年COP21(第21回国連気候変動枠組条約締約国会議)
先進国・発展途上国も参加(世界GDPの約90%、2021年)
激甚化する洪水・台風・砂漠化等の災害を緩和するためには、地球の気温を2℃、1.5℃の上昇に抑える必要があります。そのためには2050年カーボンニュートラルが必要です。
3.SBT取得のメリット
その1 環境貢献企業、持続可能企業としてのお墨付き!
その2 大企業からの脱炭素要請に対応!
その3 既存顧客のシェアアップ! 新規顧客の開拓!
その4 社員のモチベーションアップ! イノベーションの強化!
その5 人員採用の強化!
4.2025年版中小企業版SBTの変更点
①申請事務局がSBTiからSBTiサービスに変更!
②申請サイトが大幅に変更!
③申請要件が若干厳しく!
⇒このあと解説します!
④申請が2回に分かれた!
⑤申請内容の難易度が大幅にアップ!
⇒このあと徹底的に解説します!
5.中小企業版SBTの概要
ざっくり言えば、以下を満たす会社は申請できます!
①非子会社もしくは 親会社も中小企業
②従業員250人未満
③売上80億円未満
④総資産40億円未満
⑤金融・石油ガス・森林農業ではない
6.変更点のポイント
申請内容の難易度が大幅にアップ!
①申請が2回に分かれた
1回目:企業情報入力 ⇒ 中小企業版の要件チェック
2回目:排出量など入力 ⇒ 削減目標の妥当性チェック
②Scope1・2の内訳の入力が必要に
Scope1 固定燃焼、車両燃焼、冷媒漏洩、生産プロセス
Scope2 電力、その他熱 ロケーション基準、マーケット基準
③バウンダリカバレッジの厳密性が問われる
事業所の算定範囲 × 算定除外の度合い
7.申請に必要な資料
1回目申請時(中小企業版の要件チェック)
PL(売上)、BS(総資産)、労基署届出書(従業員数)
2回目申請時(削減目標の妥当性チェック)
①GHG排出量(Scope1・2)の算定エビデンス
Scope1・2排出量の内訳、ロケーション基準
②バウンダリカバレッジのエビデンス
理想としては、
事業所の算定範囲は全て × 算定除外は無し
2025年版から大きく申請難易度が上がりました。技術力の無い申請支援会社では取得は難しいでしょう。
ほっとコンサルティングは、長年蓄積された技術力が強みです。中小企業版SBTの申請を検討している方はぜひご相談ください。
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