日光東照宮から林道を直走り、女峰山の麓に位置する雲竜渓谷。”氷の神殿”と表されるこの場所は氷瀑で有名なところになります。例年は1月の下旬頃から2月の上旬あたりまでの約三週間しか氷瀑を楽しむことはできません。今回は少し早めですが様子を見に行って来ました。山肌に竜の牙の如く氷柱を有し、氷が織りなす神秘の造形は着々と出来上がって来ている様です。
また、雲竜渓谷から更に20〜30分程度山道を行くと、高さ160mにも及ぶ雲竜爆が氷の柱となりその姿を表します。突然現れる氷瀑は圧巻で、本来なら冬の間は”淵に潜んでいる”はずの龍が”天に昇っている”様にも見えてしまいます。
ゲート前の駐車スペースは約7台程度車を止めるスペースがあります。まだシーズン前ということで、朝の時点(7時)で車は自分の車のみ。その後もう1組登山者の方が来られましたが、この日は日曜日にも関わらず車は計2台のみ。ハイシーズンの土日はゲート前の駐車スペースは朝5時には満車になるとか。止められなかった車は林道を下り滝尾神社の駐車場に停めて歩いてゲートまで来たり、日光駅の駐車場に停めてタクシーでゲートまで来たりするそうです。
また、この日は後から来られた登山者の方が、FFの車でスタットレスを履いていたけれど、ゲートに至るまでの林道で車が横滑りをして登ってくる事ができなかった、と言っていました。途中でチェーンを巻いてから入山をして来たそうです。自分の車は軽ですが四駆に乗っています。とりあえずチェーンは巻かずスタットレスだけでゲートまで入山はできました。
2駆の車で入山を考えている方はチェーンも必要かもしれません。
雲竜渓谷・雲竜爆に行くには冬山登山の装備が必要になります。雲竜瀑まで行かれるならピッケルはあったほうが良いと思います。もちろんアイゼンも必要になります。
雲竜渓谷・雲竜爆は午前中には陽が差し、溶けた氷柱がよく崩れて落ちてきます。雲竜渓谷に入ってからはヘルメットの着用は必要になると思います。
今回の動画の時は、雪はまだ締まっておらず春山のような状態でした。正直な話、今回は雲竜瀑までチェーンスパイクで行きました。ですが、雲竜渓谷までの戻りではかなりの急斜面を下る事になるので、帰りはアイゼンを装着して戻りました。
1月の中旬から下旬頃にかけシーズンを迎える雲竜渓谷・雲竜爆の氷瀑。ほとんどの登山者がシーズンを迎えてから入山をしてきます。シーズン前の早い時期なら駐車場の混雑もなく、雲竜渓谷・雲竜瀑の氷瀑を独り占めにする事ができます。ハイシーズンでも平日ならそんなに混まないかもしれませんが、人はそれなりに入ってくると予想されます。
『まだ氷瀑は成長途中だけど、静かな雲竜渓谷・雲竜瀑』か、『完成された”氷の神殿”はあるけれど、人がたくさんいる雲竜渓谷・雲竜瀑』か。どちらに行くか、もしくはどちらも行くか。”氷が織りなす神秘の造形”雲竜渓谷・雲竜瀑の氷瀑をお楽しみください。
『行ったつもりで栃木の山』ご視聴ありがとうございます。この動画を見ていただき『行ったつもり』になっていただけたり、実際の登山の参考にしていただけたら幸いです。
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