国会では、衆議院予算委員会で本格論戦が始まりました。
少数与党の石破総理に最大野党・立憲民主党が迫ったのが“予算案の修正”です。
立憲民主党 城井崇衆院議員
「総理、国民が物価高に苦しんでいます。国民生活の苦しい状況を改善するためには、政府案のままではだめだ。予算修正が必要だ。リッター25.1円のガソリン減税、速やかに廃止すべきです。総理、ご決断ください」
石破総理
「自民、公明、国民民主3党で幹事長間の合意がある。ガソリンの暫定税率廃止をします。具体的な実施方法等につきましては、関係者間で、誠実に協議を進めることになっている」
国民の暮らしのために予算の使い道をかえるべきだと訴えます。
立憲民主党 酒井なつみ衆院議員
「高額療養費制度の見直しは、現役世代のがんや難病患者等の方々の自己負担額が増えるのは、矛盾しているのではありませんか?」
石破総理
「どうすれば、そういう方々が悲しい苦しい思いをしなくて済むか。政府として、当然、考えてまいります」
立憲民主党 酒井なつみ衆院議員
「予算修正案を出しますので、修正に応じることを要請します」
立憲民主党は、財源について改革チームを立ち上げ、政府の基金などの削減でねん出するとしています。
石破総理が倍増するといった地方創生の予算もです。
立憲民主党 奥野総一郎衆院議員
「おそらく2000億円、使いきれない可能性がある。増加分の1000億円を私は給食費の無償化に振り分ける。今年度当初予算で給食費の無償化の財源にしたらどうですか?」
石破総理
「そのようにお使いになることは、それぞれの自治体の判断です」
115兆円の予算案も、野党の賛成がなければ成立しません。修正について総理は、応じる構えを見せました。
石破総理
「皆様方のいろんなご提案がある。よりよい方向を目指してまいりたいと思っていますが、現時点において、私どもとして最もふさわしい、最もよい予算として、ご提案申し上げているところです」
少数与党と最大野党。その力の変化が起きています。
30日、野党側が慣例をやぶり、多数決で決めた旧安倍派・元会計責任者の招致。押し切られた自民党は…
自民党 中曽根康隆衆院議員
「賛成多数による議決は51年ぶり。これは長年積み上げてきた全会一致の原則を逸脱するものであるとともに、司法権の独立と人権保護の観点からも、重大な禍根を残すものであり、極めて遺憾であります」
いわば“数の力”を行使した立憲民主党側は強気です。
立憲民主党 長妻昭代表代行
「誰がこんな議決をさせる原因を作ったのか。松本元事務局長から、きちんとヒアリングをして、キックバック再開にかかわった政治家を特定して発表していれば、呼ぶ必要ないんですよ。それを怠ったために、呼ばざるをえなくなったことを、よく認識いただきたい」
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