アメリカのバンス副大統領はSNSへの規制などを巡って、ヨーロッパ各国が民主主義の価値を損ねていると痛烈に批判しました。
アメリカ バンス副大統領
「ヨーロッパに関して最も懸念しているのはロシアでも中国でもない。懸念すべきは内側にある脅威だ。ヨーロッパはアメリカと共有する最も基本的な価値観で後退している」
バンス副大統領は14日、ドイツで開催された安全保障の国際会議で演説し、ヨーロッパ各国で進むSNSへの規制などについて反対派を検閲した冷戦時代の共産主義体制を彷彿(ほうふつ)させると指摘し、民主主義の価値を損ねていると批判しました。
また、表現の自由について政治的に異なる意見を排除しなかったために「アメリカはトランプ氏を大統領に選出できた」と誇示しました。
バンス氏はドイツ滞在中に極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のワイデル共同党首とも会談しました。
SNSの「X」を率いるイーロン・マスク氏は「ドイツのための選択肢」への支持を表明していました。
バンス氏は演説で「アメリカがスウェーデンの環境活動家のグレタ氏に10年批判されて生き残れるなら、ヨーロッパがマスク氏に数カ月批判されても生き残れるはずだ」と皮肉りました。
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