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「特殊詐欺“ノウハウ”買われたか」ミャンマー詐欺に『チャイニーズドラゴン』関与?【報道ステーション】(2025年2月20日)

ANNnewsCH 89,228 1 day ago
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ミャンマーの巨大な犯罪拠点に監禁された外国人たちの本国への送還が本格的に始まりました。日本人についても、4人がミャンマーに不法入国したとして20日に強制送還されました。タイの捜査当局は、この4人も特殊詐欺に関わった可能性があるとみています。 ■日本人4人も送還 詐欺関与か タイ側に引き渡された中国人1041人全員が20日から3日間で、本国に送還されることになりました。1人ずつ入念にボディーチェックを受け、約200人がチャーター機に乗り込み、中国・南京へと向かいました。 外務省 岩本桂一領事局長 「現時点で外務省が把握している日本人は拘束された成人5名、保護された未成年者2名。また犯罪組織の背景、犯罪の概要については、外務省としても関係国等から情報収集を行っている」 日本人に関しては、これまでに7人が確認されています。そのうち4人は今月6日、メソトからミャンマーに不法入国した疑いで、タイ当局に身柄を拘束されました。タイ当局は、4人がミャンマーに不法に越境し、犯罪拠点で特殊詐欺に関与していた可能性があるとみて捜査しています。 ■ミャンマーと国境接する街の現実 送還の舞台・タイのメソトの街は今…。 所村武蔵アナウンサー 「私がいるのはタイのメソトですが、この柵を超えた向こう側はミャンマーです。まさに国境そのものです」 タイ軍人 「(Q.密入国者が見つかることは?)よくあります」 「(Q.上官から警戒を指示されているか?)ここは全て警戒しなければならない。よく密入国する人がいて、中国人がいるかもしれない」 「(Q.詐欺グループはすぐ向こうにいる?)はい。このあたりでは多くの人が密入国しています」 所村武蔵アナウンサー 「メソトの中心街にやってきました。上を見ると、中華系の装飾が施されています。さらに中国語の表記もいたるところにあります。そして、この商店街にずっと続いている横断幕。こちらは中国の旧正月を祝うために掲げられているそうです。ずっと奥まで続きますね」 中国メディアによると、メソトでは密航の手助けや犯罪拠点での水や食料、パソコンやスマホの手配といったビジネスを営む人もいるといいます。 こうした状況に地元の人は…。 中華料理店を営む ナパサナン・ムアンマさん 「(Q.詐欺グループの拠点の側で生活する心境は?)現地の人間には影響はない。商売は活気づくが観光に悪影響。観光客は特殊詐欺のギャングと戦争が怖くて来なくなった」 中華系の雑貨店を営む女性 「彼らのことは好きじゃない。仕事で来ているかどうかも分からない。観光名目であれば受け入れる」 ■日本拠点の“準暴力団”が関係か タイ警察は、日本人を働かせていた詐欺グループのなかに、日本を拠点とする『チャイニーズドラゴン』と呼ばれる組織が含まれているとみて捜査を続けています。チャイニーズドラゴンは、中国残留日本人の2世を中心に結成されたグループで、日本では準暴力団に指定されています。 つまり、今回摘発を受けたような中国マフィアが運営する犯罪拠点と、日本で生まれた準暴力団の間につながりが見えてきているのです。日本の警察でも、帰国した日本人から話を聞くなどして、現地の情報を集めるなど捜査を行っているということです。 ■『チャイニーズドラゴン』とは? チャイニーズドラゴンは、中国残留邦人2世の一部によって結成された暴走族『怒羅権』がルーツにあります。警察庁は、暴力団のような明確な組織構造は持たないが、悪質な犯罪を繰り返す『準暴力団』の1つと位置付けています。(警察庁「平成26年 暴力団情勢」) チャイニーズドラゴンの実態に詳しい、警視庁で暴力団などの組織犯罪を担当していた、櫻井裕一さんに聞きました。 元警視庁警視 櫻井裕一さん 「現在では、いくつかのグループに分かれ、それぞれリーダーもいて、ある程度、組織的に活動している。都内に本部があり、今でも1000人以上の規模があるとみられる。首都圏中心に、覚醒剤の密輸から特殊詐欺まで、あらゆる犯罪に関わっている」 (Q.チャイニーズドラゴンはミャンマーとどんなつながりが?) 元警視庁警視 櫻井裕一さん 「チャイニーズドラゴンは中国系マフィアとのつながりがある。詐欺グループの首謀者が中国人だとすれば、関係があってもおかしくない。そもそもチャイニーズドラゴンは特殊詐欺にも関わっているので、その“ノウハウ”を買われたのでは」 ((Q.具体的な役割は?) 元警視庁警視 櫻井裕一さん 「役割としては、日本人を対象とした詐欺の“かけ子”の指導や、日本人を詐欺拠点に集める“リクルーター”が考えられる。ただ、組織全体が関わっているとは考えにくい。一部の人間がミャンマーで活動することになったのでは」 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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