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日本キリスト教団六ツ川教会 ローズンゲン釈義黙想(2025/2/4)

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2025年2月4日(火) 【旧約聖書】 私の言葉は火のようではないか ――主の仰せまた、岩を打ち砕く槌のようではないか。エレ23:29(協) 【新約聖書】 神の言葉は生きていて、力があり、いかなる両刃の剣より鋭く、魂と霊、関節と骨髄とを切り離すまでに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができます。ヘブ4:12(協) --------------------------------------- 「ローズンゲン釈義黙想」は、日本キリスト教団六ツ川教会の会員向けのメッセージです。 日々、御言葉を聞くことができるように毎朝5時に更新します。 「公開」設定にしていますので、六ツ川教会の教会員でない方も、ご関心のある方はどうぞ自由にご活用ください。 釈義黙想の後に、呼吸と沈黙の時間があります。 ヨガのトレーニングから学んだ呼吸法のごく基本的な方法を取り入れています。 御言葉を聞き、呼吸と姿勢を整えて、良い一日の始まりとなりますように。 どうぞ今日も笑顔でお過ごしください。 使用しているテキストは『日々の聖句 Losungen2025』(ベテスダ奉仕女母の家出版部、2024年)です。全国のキリスト教書店でお求めいただくことができます。税込み1,400円です。 *ローズンゲンで指定された場所以外は、聖書協会共同訳聖書のテキストを用いています。 ----------------------------------------                    俳人のくどうれいんさんは、過去に俳句の会でみんなに褒められたとき、師匠にこう言われて釘を刺されたそうです。「うそは、ばれます。」かなり厳しい言葉だと思います。くどうさんは、この師匠の言葉を、「頭のなかで作っただけのきれいな言葉を書いていないか。本当にあなたの手触りがあるのか」と糾されている思いがしたと書いておられます。それ以来、ありふれた料理や食材について書くときも、ありきたりの描写にならないように心がけていると言います。  本日与えられたヘブライ人への手紙には、このように書かれていました。「神の言葉は生きていて、力があり、いかなる両刃の剣より鋭く、魂と霊、関節と骨髄とを切り離すまでに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができます。」神さまの言葉が、鋭く私たちの魂と霊、関節と骨髄とを切り離すまでに刺し通してというのは、かなり激しい表現ですが、これが何を言いたいのかというと、それくらい神さまの言葉が私たちの体の奥に入ってきて、私たちの考えを見分ける、私たちが本当は何を考えているかを見分ける、見破るということです。そして、続きの13節にはこのように書かれています。「神の前にあらわでない被造物はなく、すべてのものは神の目に裸であり、逃れることはできません。私たちはこの神に弁明しなければなりません。」つまり、神さまの前では、私たちは丸裸にされてしまうということです。何も隠すことができないのです。そうすると、自分自身、これだけは誰にも言えない、誰にも知られたくないという事柄も、神さまの前では露わになってしまうのです。  教会という場所は、たとえ相手が言っていることが嘘だと分かっていても、それを厳しく指摘することは、あまりないかもしれません。もちろん教会によるとは思いますが、相手の言っていることが、明らかにおかしくても、「そうですね」と言って受け止める、これが良いことかどうかは分かりません。俳句のお師匠様のように「うそは、ばれます」とビシッと言うのが良いのかもしれませんが、精神的にデリケートな人であれば、相当のダメージを受けるでしょう。しかし、嘘をつき続けるのは本人が一番苦しいことです。何より嘘はばれますし、人間にすらばれているのですから、神さまにばれないはずがありません。預言者エレミヤはこのように語ります。「私の言葉は火のようではないか ――主の仰せまた、岩を打ち砕く槌のようではないか。」私たちは神さまの前で何一つ隠すことはできません。「うそは、ばれます」、この俳句のお師匠様の言葉のように、神さまの前では、私たちは何一つ隠し通せるものはないのです。 日本キリスト教団六ツ川教会牧師  桐藤 薫

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