水の使用制限要請で水位は… 捜索活動阻む“新たな問題” 埼玉・八潮市の陥没事故【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年2月5日)
埼玉県八潮市で起きた大規模な陥没事故です。現場では新たな問題も発生していて、捜索は難航しています。
■2本目スロープきょう完成か
事故発生から4日で1週間。今も運転手の安否は分かっていません。
現場は3日の状況と比べると、がれきの除去作業が進んでいるように見えます。
救出活動を進めるために作られている2本目のスロープ。当初は4日中の完成を予定していましたが、地盤が緩く慎重に進める必要があることからずれ込み、5日の午前中に完成する見通しです。
現場付近では、マンホールから水中ドローンを投入し、破損した下水道管内部の調査を始めましたが、予想を超える水量で進めず断念しました。
救助活動が難航している状況に、埼玉県の大野元裕知事は次のように述べました。
大野知事
「皆様には午後2時、たった今からですけれども、午後5時まで可能な限り水の使用を控えていただき」
下水の水量を減らすため、八潮市を含めた12の市と町の住民らおよそ120万人を対象に、時間を区切り可能な限りの節水を呼び掛けました。
しかし、午後4時半の現場は、一番深い所にある水はまだ湧き出ているようです。午前11時すぎの状況と比べ、水位に大きな変化はありません。
大野知事
「皆様の協力ではありましたが、水位の低下については期待された効果は得られなかったものの、一定程度効果が見られました」
大野知事は一定程度の効果と評価したうえで、再び水の使用制限の呼び掛けを行うかどうか検討するとしました。
■捜索活動阻む“新たな問題”
そして新たな課題もあります。それが「ボックスカルバート」と呼ばれるコンクリート製の用水路です。
埼玉県 担当者
「(カルバートは)最初の陥没地点の近くにあってですね。水が噴き出している所と近い位置だと思っていただければ。その影響で徐々に浸食が起きて、斜面が崩れていって、不安定な状況が生まれてしまった」
湧き続ける水の影響で「ボックスカルバート」が崩落する恐れが高まり、県はこの撤去作業が最優先になると説明しています。
(「グッド!モーニング」2025年2月5日放送分より)
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