立憲と国民が「ガソリン減税」で共闘へ 維新も足並みそろえ与党に対抗する構え【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年3月3日)
参議院選挙に向けての動きなのでしょうか。野党同士が手を組み、ガソリンの高騰に歯止めをかける法案の提出に踏み切る構えです。
■ガソリン減税「新しい法案」野党で共闘か
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は1日、静岡県浜松市での演説でガソリン減税を訴えました。
国民民主党 榛葉幹事長
「我々は来週、勝負したいと思い、新しい法案を出そうと思っています。それは、ガソリン減税に特化した法律を今出す準備始めています」
これまでも自民・公明の与党とガソリン減税について協議を続けてきた国民民主党。ガソリンの全国平均価格が1リットルあたり160円を3カ月連続で超えた場合、ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の発動を求めてきましたが、今年に入っても進展はありません。
そんななか、この週末、ガソリン税を巡って新たな動きがありました。
立憲民主党 野田佳彦代表
「暫定税率の廃止」
狙いを定めたのはガソリン税の暫定税率です。立憲民主党は新年度予算案の修正を巡り、暫定税率廃止を与党側に要求していましたが、与党側は否定的でした。
そんななかで、立憲と国民民主が暫定税率廃止で手を組もうとしています。
現在、ガソリンには1リットルあたり53.8円のガソリン税がかかっています。そのうち上乗せされている暫定税率の25.1円を条件なしで廃止し、高騰するガソリン価格を抑えたい考えです。
立憲民主党 野田代表
「上乗せ分を廃止というのは、今回は税法でも議論することになります。税制改正、これは国民民主党と我々共同提案します」
国民民主党 玉木雄一郎代表(役職停止中)
「ガソリンの暫定税率廃止の法案を立憲民主党にも呼び掛けて、野党でまとまって提出するということになると思いますが、野党で力を合わせて、国民負担の軽減とガソリン減税を実現していきたい」
■与党との協議“進展なし” 維新も賛成
有権者男女1000人に聞いたアンケートでは、野党3党が求める2025年度の予算案の修正項目のうち、ガソリン税の暫定税率廃止を求める声が最も多くなっています。
3年前には当時の岸田文雄総理大臣が、トリガー条項の凍結解除を検討する表明したことで、2022年度の予算案に賛成した国民民主党。
国民民主党 玉木代表(当時)
「トリガー条項の凍結解除を行うということでよろしいでしょうか?」
岸田総理(当時)
「トリガー条項の凍結解除を検討から排除しません」
この時、日本維新の会は「検討では話が進まない」と賛成せず、足並みがそろいませんでした。
その後、自民・公明・国民民主の3党で協議が進められてきましたが、与党との協議は打ち切りになりました。
国民民主党 玉木代表(当時) 去年2月
「トリガーの発動のめどがないのであれば、これ以上、協議を継続することには意味がないと思います」
今回、立憲と国民民主の共同提案に維新も足並みをそろえる姿勢を見せています。
日本維新の会 吉村洋文代表
「ガソリンの暫定税率の廃止については賛成の考え方です。維新からもガソリンの暫定税率の廃止法案を出すべき」
立憲民主党は来月に迫った新年度から廃止を実現したい考えです。
立憲民主党 野田代表
「とりあえずあすにも、立憲と国民民主で共同提案でいけるか、各党と確認しながら進めたい」
(「グッド!モーニング」2025年3月3日放送分より)
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