東京都心で今季初積雪 吹雪の箱根では車の立ち往生も カメラが捉えた一部始終【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年3月5日)
4日、関東の広い範囲で雪となり、帰宅時間を直撃しました。埼玉県北部には一時、大雪警報が発表されました。東京都心でも、今シーズン初めての積雪が観測されました。
■都心で今シーズン初の積雪
4日夕方から東京都心でも降り出した雪は、夜になると一層、激しさを増していました。帰宅時間帯を直撃した激しい雪は、家路を急ぐ人たちに容赦なく打ちつけました。
立川では、大粒の雪で視界が遮られ、木の根元は短時間で真っ白に。練馬では、歩道が完全に雪で覆われ、歩行者は慎重に歩いていました。
六本木でも大粒の雪が激しく降り続き、歩道は一面、真っ白になりました。
都心では4日、今シーズン初めて積雪が観測されました。都内に降った雪は、あっという間に景色を変えました。
道路でも、深々と降り続ける雪に道行く車が雪化粧。“雪国を訪れたのか”と錯覚するほどです。
人通りの多い場所では、滑りやすく危険な状態になりました。
季節外れの雪に、街の人からは「急に気温が落ちてしまったので、風邪をひかないか心配です」「きょうは何着たらいいか、分からなくなっちゃって」「おととい暖かくてコートなくて歩いたけど、きょうはもう寒いですね」という声も聞かれました。
今シーズン初となる東京都心での積雪に凍える人が続出しました。それもそのはず。2日、東京の最高気温は22.1℃で春の陽気となりました。
都内の河津桜の名所では、暖かな陽気に誘われて、ひと足早いお花見を楽しむ人の姿も見られました。
ところが、4日の東京は最高気温5.4℃、最低気温0.4℃と、一気に冬に逆戻り。河津桜の根元にも、雪が積もっていました。
花びらも凍えるほどの寒さのなか、河津桜を見に来ていた人は寒さに震えながらも、雪の河津桜を満喫していました。
河津桜を見に来た人
「急に寒くなっちゃって、めっちゃ驚きました。週末は半袖だったのに、きょうはもう寒いなと。意外と雪と河津桜が一緒なのはきれいだなと」
■デリバリー配達員の悲劇
都心に降った雪で、思わぬ恩恵を受けた人もいました。
フードデリバリー配達員
「寒いし滑るので、あまりスピードは出せないんですけど」
配達員として働く男性は、雪で配達員も少ないうえ、外に出たくない人も多く、大忙しだといいます。
フードデリバリー配達員
「配達が終わるころには、ずっと(注文が)鳴っていて」
注文が殺到し、普段の1.5倍ほどの稼ぎになるといいます。雪の日の配達で気を付けていることがあるそうです。
フードデリバリー配達員
「やっぱり、ゆっくり走るしかない。足がとられちゃうので」
いつもと違う走り方をしていたからでしょうか。配達を終えると、男性に悲劇が待っていました。
フードデリバリー配達員
「(Q.これパンクしているんですか?)もうぺちゃんこです」
「(Q.雪の影響があるんですか?)何かあるかもしれないですね」
■高速バスの運休相次ぐ
雪のため、交通にも影響が出ました。
国土交通省は4日、東名高速や首都高などで予防的通行止めを実施しました。この影響で、東名高速や首都高と並行して走る国道246号は夕方から大渋滞となりました。
渋滞に巻き込まれた運転手
「(Q.ここまでも渋滞に巻き込まれて?)巻き込まれてきました。まぁ、でも事故も多いので、安全策としてはそれはそれでいいのかもしれないですけどね」
予防的通行止めなどの影響で、高速バスの運休も相次ぎました。バスタ新宿では4日、およそ130便が運休となりました。
名古屋に帰る人
「名古屋に帰る予定なんですけど、全然雪が降るって知らなくて。今、どうしようかなと思って」
白馬へ向かうオーストラリア観光客
「高速バスが運休になったので、新幹線で長野へ行ってからバスに乗り換える予定ですが、雪の影響が心配です」
バスタ新宿によると、5日も長野方面に行く便などで運休が決まっています。
鉄道にも影響が出ました。JR東日本は、新宿駅と長野の松本駅を結ぶ特急「あずさ」「かいじ」など、合わせて37本を運休。JR中央本線の一部などでは、倒木や倒竹の影響による遅れや運転見合わせが起きています。
友達に会いに来た女性
「いつもより早く帰ろうと思っています」
「(Q.あすの朝、心配じゃない?)心配です。電車動きますかね…」
渋谷のワインバーhiroでは、キャンセルが相次いでいました。
居川俊郎さん
「予約のお客さんが3組入っていたんですけれど、全部キャンセルになった」
「(Q.通常と比べて、お客さんの数はどう?)2~3割じゃないですかね。今、いつもだと満席なんですけど、もう全然」
「(Q.雪だから仕方ない?)しょうがないですね」
冬に逆戻りするかのように雪が降り積もったのは、東京だけではありません。
静岡県では関東より一足先に激しい雪が降り、埼玉県では横殴りの雪で畑が一面真っ白になりました。
一時、視界が悪くなるほどの強い雪が降った群馬県前橋では、4日に11センチの積雪を記録しました。
■強い吹雪…ドラレコが捉えた一部始終
4日、神奈川県箱根町を走行する車のドライブレコーダーが、強い吹雪のなかをシルバーの車が横を通り過ぎる様子を捉えていました。
運転手
「おー、これ積もってるね」
そのおよそ1分後…。
運転手
「うわ、まじか…」
先ほど通り過ぎたシルバーの車が、反対車線の路肩に突っ込んでいました。
運転手
「初心者の(マークを)付けた車がスーッと行ったので、そのあとにゆっくり通ったら、急なS字カーブになっているところで反対車線に突っ込んでいた。『ケガとかないですか?大丈夫ですか?』って声をかけたら『大丈夫』って。『とりあえず警察に連絡しましょう』って促す感じで」
男性によると、シルバーの車はレンタカーで、ノーマルタイヤだったといいます。
運転手
「ガチガチに固まっている状態ですね。かなり固く滑る雪の路面。圧雪路ですね」
4日午後から大粒の雪が降り始め、芦ノ湖も白くかすみ、何も見えない状態に。5日明け方時点で、箱根では積雪3センチを観測しました。
側溝にタイヤがはまり、抜け出せない車やスタックする車も見られました。車はノーマルタイヤでした。
神奈川・秦野市から
「車でちょっと滑って。往生して今レッカーを待っている所ですね」
もう一台の車に乗っていた人も…。
東京から
「(Q.タイヤはノーマルで替えていない?)ノーマル。そうですね。ここまで雪が降るとは思っていなくて。タイヤが空転しちゃって、動けなくなっちゃって道の途中で、2~3時間くらいしたらレッカーが来てくれるって…」
至る所で、動けない車が続出しました。
■外国人観光客「私たちはどうすればいい?」
午後6時ごろ、辺りが薄暗くなると、坂道では3台の車が立ち往生しました。
レンタカーで熱海に向かっていた運転手(20代)
「箱根がこんなに雪だと思ってなくて、坂を上ろうとしたら危なくて。とりあえず車は置いて、電車かタクシーで帰って」
仕事で箱根に来たという男性の車を、近隣住民も一緒になって押していきます。
坂の途中で止まっていたのは、外国人観光客でした。
香港からの観光客
「(Q.どうしたの?)車が動かなくてスリップするから、ホテルに戻るところで、坂が急すぎて無理無理」
レンタカーで御殿場のホテルに向かう途中、坂道で動けなくなってしまったといい…。
香港からの観光客
「私たちはどうすればいい?」
雪かきをするも、タイヤが空転。なんとか動き、車を近隣住民の敷地へと誘導しました。
香港からの観光客
「近くにホテルある?この辺にホテルある?これから予約をしてみるわ」
御殿場のホテルをあきらめ、急遽、近隣のホテルを予約することになりました。
4日、南岸低気圧の影響で関東の広範囲で雪となり、交通への影響も相次ぎました。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年3月5日放送分より)
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