かつて、海を行く漁師が目印にしていたという岩手県大槌町の「鯨山」に、新人の西島芽 アナが登った。
西島芽 アナウンサー
「大槌町の浪板海岸にやってきました。海の良い香りがします。ここは昔、クジラの漁が盛んに行われていたそうなんです。今日はその”鯨”にちなんだ山に登ってきます！」
大槌町と山田町にまたがる標高６１０ｍの鯨山。
その昔、伝染病が流行ったときに近くの浜に打ち上げられたクジラの肉を食べたところ病気が治ったことから、この名前になったと言われている。
海岸から山を目指して歩く。
ところが、西島アナが別の方向に歩き出した。
西島芽 アナウンサー
「絶対に山を登っているときにお腹が空いてしまうと思うので、美味しいものを探しています。美味しそうな匂いがしますよ！」
入ってみたのは、浪板海岸のすぐそばにある「さんずろ家」。
海を眺めながら海鮮料理が味わえる絶景の食堂。
西島芽 アナウンサー
「お昼におすすめな美味しいものありますか？」
さんずろ家 台野純子 さん
「イカめしなんかどうですか？」
西島芽 アナウンサー
「イカ飯？食べたいです！鯨山に登るんですよ」
さんずろ家 台野純子 さん
「こんなカワイイのに大丈夫？登れる？ちょっと頑張らないと登れないよ」
西島芽 アナウンサー
「大丈夫です。絶対に登ります！」
美味しいイカ飯を楽しみにがんばろう！
西島芽 アナウンサー
「素敵なお庭があります」
登山口に向かっていると現れるのが「ベルガーディア鯨山」。
別れた人に思いを伝える「風の電話」で知られている。
西島芽 アナウンサー
「風の電話、実際に見ることができて嬉しいです」
ベルガーディア鯨山 佐々木格 さん
「『喪失感を抱えた方、誰でもいいです』そういう想いで作った。心の線が繋がるというか、一瞬でも繋がる。そして相手を感じるわけです」
鯨山のふもとにある心安らぐ場所だ。
ベルガーディア鯨山を過ぎると山に入る。
西島芽 アナウンサー
「日光があって暑いけれど、日陰になっているので涼しいです。頑張ります」
山頂にある鯨山神社の表参道コースを登る。
中学生のときに岩手山にも登ったという西島アナ。
西島芽 アナウンサー
「高校３年間バトントワリングをやってたんですよ」
そう言うと、バトントワリングを披露してくれた。
社会人になって５か月。
新人アナウンサーとして励む毎日だが、仕事以外にも日々努力していることがあるんだとか。
西島芽 アナウンサー
「車の運転、特に駐車が苦手で。毎日、会社の駐車場に早く来て、６回７回切り替えしてやっと入れているんですよ。もしその姿を見ても笑わないでください。そっとしておいてください」
山頂が近づくにつれ、傾斜が急になる。もうひとふんばり！
西島芽 アナウンサー
「がんばろう！」
登山口から約２時間で鯨山山頂に到着。
西島芽 アナウンサー
「すごい！見てください、海！一面に広がってる。私がさっきいた浪板海岸が見えます。ここまで歩いてきたんだ。この景色を見たら、疲れも全部ふっとびます。本当にいい眺め」
山頂には鯨山神社があり、古くから人々の信仰を集めている。
鯨山に登ってみたら、そこには緑と青に彩られた三陸の絶景が広がっていた。
山頂でのお楽しみ！
ふもとで買ってきたイカめし。ぎっしり詰まっていて、おいしそう。
西島芽 アナウンサー
「贅沢だ～。海を見ながらのイカめし、最高！」
景色もお腹も大満足。
感謝を込めてバトントワリングを奉納した。
帰りは同じ道を下って１時間半。
西島芽 アナウンサー
「山頂から見た景色も最高でしたし、山頂で食べたイカめしも最高でした。自分の足であそこまで行けたのが本当に嬉しいです」
それではおさらい。
表参道コースは山頂まで２時間ほど、帰りは１時間半かかった。
海から登れるオススメの山だ。