2本の角が生えた大きな頭に、赤い布がかぶせられた胴体。
「(Q.これ何)コロナでマスクにしとる」
胴体に大人たちが入ると現れたのは頭が鬼、胴体が牛の形をした「牛鬼」です。
体長8メートル重さは100キロにも・・・。
四万十町下津井で100年以上続く仁井田神社大祭「冬もうし」が始まりました。
「冬もうし」は家内安全や五穀豊穣を願い竹笛の音を響かせながら「牛鬼」が家々をまわります。
そこでは、労をねぎらうおもてなしが―――。
牛鬼担ぎ手「おいしい、あったまる」
母「さやちゃんも大きくなったらできるかな」
下津井地区の人口は30世帯およそ60人。少子高齢化が進みこの30年で半分以下に減りました。
牛鬼の担ぎ手がいなくなり祭りは一時、存続の危機に。
そこで、20年ほど前から四国電力の職員らが参加し祭りを支えています。
四国電力・初参加
「結構重い、牛鬼って」
「地元の方と一体となって祭りをつくっている感じがいい」
地元の女性(88歳)
「この地域では若い人がいないので他からきてもらって本当にありがたい」
にぎやかな祭りですが牛鬼の担ぎ手たちは大変です。
「みえんけど 全然みえん」
中にいる7~8人が外からの誘導の声を頼りに進みます。
冬を迎える静かな山里に歓声が響き渡っていました。