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四国新幹線は「岡山ルート」一本化で動き出すのか? 未来を変える一大プロジェクト【岡山・香川】 (23/06/21 18:30)

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今話題のニュースやネットで関心を集めたニュースを詳しく解説する急上昇ニュース。配信担当の堀さんです。 今回紹介するのは、「岡山ルート」という言葉です。6月、このキーワードがニュースやネットで話題になりました。というのもこの岡山ルート、日本の交通網を変えるかもしれない一大プロジェクトに関わる言葉だから、なんです。 (香川県 池田豊人知事) 「岡山ルートを優先的にやっていくのはいいこと。心強い」 6月5日、香川県の池田知事は「岡山ルート」を歓迎する意向を表明しました。香川県が大きな関心を持つ「岡山ルート」の正体は…四国新幹線の構想です。 四国4県が早期実現を目指す四国新幹線。関西から淡路島を経由し徳島県に入るルートと、岡山から四国に入るルートの2つが検討されてきました。これまで徳島県だけが淡路ルートを支持していましたが、5月に方針転換したため、4県の方針は「岡山ルート」で一致したのです。「岡山ルート」が実現すれば、新幹線は瀬戸大橋を走ります。 「実は、35年前に開通した瀬戸大橋はすでに新幹線を想定して建設されていました」 在来線の線路の隣には、新幹線が通る事を想定したスペースがあります。また、香川県宇多津町には新幹線の駅のための場所も確保されています。新幹線を受け入れる準備はできているのです。 しかしここでちょっと待った!夢のようなこの話、本当に実現するのでしょうか? 「では、香川県民は、四国新幹線の実現をどのように考えているのでしょうか」 (街の人は…) 「難しいんじゃないですか」 「人口も多くないので」 「莫大なお金がかかりそう」 「四国は広くないし」 「私の生きている間は無理」 「実現すると思う。してくれたらありがたい」 高松市内で50人に聞いたところ、「四国新幹線は実現する」と答えた人は13人、「しない」と答えた人は37人でした。多くの香川県民が「無理筋」と思っている四国新幹線。しかし、地元経済界は本気で実現を願い、活動を続けてきました。 (香川経済同友会 佐藤哲也代表幹事) 「関西圏まで1時間半になる。今が2時間半。この1時間は大きい。関西が通勤圏になる」 各方面に四国新幹線の実現を働きかけ、新幹線をイメージした応援キャラクターも登場させました。ここまで本気になるのは、四国の行く末に不安を抱えているからです。四国では、人口減少が全国に先駆けて進行するとみられています。高齢化のペースも全国を上回ります。 (香川経済同友会 佐藤哲也代表幹事) 「まずはやろうとしないと。諦めたら終わり。今後の四国のビジョン、リスクも含め考えないと」 四国新幹線の事業費は概算で約1.6兆円。莫大なコストはもちろんですが、一番の課題は、岡山県の理解だと佐藤さんいいます。というのも、瀬戸大橋から岡山駅まで、新幹線の線路をつくらなければいけないからです。 (香川経済同友会 佐藤哲也代表幹事) 「建設には岡山県民のご協力が必要。一番は住民(の理解)」 まだ具体化にはほど遠いものの、新幹線の計画には四国の地盤沈下を食い止めるためにただ見ているだけではいけないという思いが込められています。 一方、ネット上では岡山にもメリットがあるという意見もあります。交通網がますます発達した岡山は、日本の首都になる、という記事には、1000件以上のコメントが寄せられました。 そこで今回のまとめは、「夢物語?それだけじゃない四国新幹線。私たちが住む岡山・香川の未来を真剣に考える”一つのきっかけ”」になると思います。

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