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"副都心計画"から半世紀 大きく変わる「新さっぽろ」再開発の総仕上げ 建物の老朽化・住民の高齢化進むマチ→若者も集まるマチに (23/11/28 21:10)

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BiVi 新さっぽろのオープンで地域の暮らしは大きく変わります。札幌の「副都心」を目指してきた新さっぽろのこれまでと、これからです。  「やっと来たかという感じ」  「(Q:新しい店舗期待感高め?)高め!上がるよねテンション」(来店した人)  11月23日、札幌市厚別区に現れた長い長い行列。地下鉄「新さっぽろ駅」直結の商業施設にこの日オープンするコジマ×ビックカメラを訪れた人たちです。  「今オープンしました。300人を超える行列に5分前倒してのオープンです。続々と人が流れ込んでいきます」(糸口真子フィールドキャスター)  新さっぽろの家電量販店は2002年以来実に21年ぶり。  このタイミングで開業したねらいは。  「Bivi 新さっぽろがオープンすることもあり、いろいろな人がこちらの施設や駅を利用すると考えています」(コジマ×ビックカメラ 新さっぽろデュオ店 木原 明寛 店長)  Bivi 新さっぽろとともに進む、新たなまちづくり。期待感が高まる背景にはマチが歩んできた歴史があります。  1973年、旧国鉄の新札幌駅が開業。このころ市が提唱していたのが、新札幌を札幌の「副都心」とする計画でした。  周辺ではもみじ台、青葉など団地の建設も進みました。  1977年にサンピアザショッピングセンターが開業。  81年には体験型の青少年科学館、82年には都市型水族館・サンピアザ水族館がオープンし子どもたちの人気を集めました。  82年には地下鉄東西線が白石から新さっぽろまで延伸されて利便性が向上。人口増加によって89年に白石区から分かれて厚別区が誕生しました。   順調に進んできたかに思える街づくりですが…。  「高齢の方ばかりになっているのが現実で、階段とかがあるので若い人たちは全然少ない」(付近住民)  開発から半世紀。建物の老朽化や住民の高齢化が進んでいます。新札幌駅に近い新さっぽろ団地や青葉団地に住む、65歳以上の高齢者の割合は8割を超えました。  そこで2015年にスタートしたのが新たな開発計画。若い世代を呼び込む大学などの施設を作ります。さらに商業施設サンピアザもリニューアルしました。  「ファミリー層も若い人も利用できるアパレルの店や、地下1階に大きな食品フロアを作って、より地元客が利用しやすいフロアにした」(札幌副都心開発公社 秋口 智哉さん)  地元・厚別区の飲食店もテナントとして入るなど、地域の味に触れられるのも魅力です。  「コロナ期間中の売り上げやコロナ明けの客の戻りも非常にいい傾向が出ている。地元の客に支えられていると改めて実感した」(秋口さん)  住民も街の変化を実感しています。  「50年くらい住んでいる」(Q:これがあったらいいなという店は?)どうでしょう、全部そろってますもんね」(地域住民)  「靴とか食品もまとめて買えるので来たりする。ここ2~3年でいろいろ増えてきたと思う」(江別市民)  「いろいろな年代の人がいて、韓国の方に道を聞かれて、ここにも来るようになったんだと思った」(買い物客)  さらに2023年3月北広島市にファイターズの本拠地エスコンフィールド北海道が開業。新さっぽろにはシャトルバス乗り場が新設され1日最大2400人ものファンが利用するようになりました。  「中央区からです。駅の周りの店は帰りによく立ち寄るようになった。食品とか買って帰ったりしている」  「今回で3回目になります。赤ちゃんがいるのでベビー用品お店があるので利用している」(ファン)  11月にはBivi 新さっぽろとの相乗効果をねらって家電量販店もオープンしました。  「今までは札幌駅で買ってました。すごく便利になりました。(Q:もっと便利になりますか)そうですね、買い物に来たついでに寄ったりできるので」(付近の住人)  「駅周辺や施設には通勤通学客が多いので、携帯アクセサリーやフルワイヤレスイヤホンを取り揃えている。ファミリー層にはミニ四駆コースを常設しているので楽しんでほしい」(コジマ×ビックカメラ 新さっぽろデュオ店 木原明寛 店長  買い物や教育、様々な機能が新さっぽろに集まりました。  かつての副都心計画から約50年。再開発の総仕上げとなるBivi 新さっぽろの開業は地域の暮らしを大きく変えそうです。

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