【ココノススキノに「魚のネムロ ふくはら」オープン】 とれたての魚が並ぶ 根室花まるの新業態…刺身 寿司 惣菜 乾物 お土産も (24/02/06 06:00)
ココノススキノ地下一階に1月31日オープンしたのが、約12坪ほどの小さなお店、「魚のネムロ ふくはら」。この小さなお店を、いま、全国の飲食業界が注目しています。
「魚のネムロふくはら」は、根室市の魚を中心に、お刺身やお寿司、煮魚や乾物、お土産などを販売。大人気の回転寿司店「根室花まる」が手掛ける新業態の店舗です。
「物販は素人なので、何が正解かわからず進めている」(はなまる開発部長 藤谷 一樹さん)
「飲食では目の前で召し上がってもらえるので、客の感想を聞くことができるが、物販はなかなかそうもいかない」(はなまる開発部 遠藤伸幸さん)
根室花まる新業態オープンの裏側に密着しました。
とれたての魚が店頭に
根室市を中心に北海道東部から仕入れた新鮮な魚や貝がずらっと並んでいます。バイヤーが毎日リモートで競りに参加。根室市4漁港から競りで落とされた新鮮な魚介類が、翌日には札幌市の店舗に並びます。
「寿司屋をしているので、根室道東だけではなく小樽や函館など仕入れルートがたくさんあり、毎日新鮮な魚が手に入る。花まるクオリティーがすべてそろっています」(藤谷さん)
買った魚は職人が無料でさばいてくれるサービスも。貝や刺身など要望に合わせ目の前でさばいてもらえます。
社長に内緒!巨大寿司セット
はなまるの社長にも内緒で作りあげた、藤谷さん渾身の自信作「ふくはらのお寿司」。
店内で握りたてのお寿司を味わえるので、行列店の味を気軽に味わうことができます。
新鮮な魚や寿司だけではなく、一夜干しも種類豊富に揃っています。
「水産会社『フクハラ』と共同で開発し、現地で干物まで仕上げている」(藤谷さん)
ふくはらという名前は、根室市の老舗水産加工会社の社名。2022年に、花まるのグループ会社になったことで干物をはじめ、缶詰などオリジナルの加工品も作ることが可能に。根室市の魚を、よりおいしく加工して提供できるようになりました。
根室市に「根室花まる」1号店がオープンして以来、開業30年。2000年には札幌初出店、3年後にはステラプレイス店も営業を開始しました。
2013年には東京にも進出し、今では全国屈指の人気回転寿司店に成長した「根室花まる」。その成長の背景には、新業態へのチャレンジがありました。
はなまるは今まで、4つの業態を展開してきました。そこに加わるのが、今回の「魚のネムロ ふくはら」。
回転寿司だけにこだわらず、定食屋や居酒屋、立ち食いなど、新業態に挑戦することが、提供商品や利用者の増加に繋がっています。
しかし今回は。
「完全物販は本当に素人なので、勝手が全然違う。何が正解かもわからず進んでいる」(藤谷さん)
はなまるに入って20年、いくつもの新業態立ち上げに関わってきた藤谷さんも、今回の挑戦には苦労したようです。
「魚のネムロ ふくはら」至極の3選
藤谷さんが絶対食べてほしい「魚のネムロ ふくはら」至極の3選を紹介します。
生の黒ガレイを醤油出しでさっぱりと煮込んだ「黒ガレイのしょうゆ煮」と、「水だこのやわらか煮」。
「毎日店内で調理し、基本的には生の原料を使ってます。この時期からこっこ(卵)が入ってくるので、煮つけにはすごく合います」(藤谷さん)
続いては、缶詰の中から「氷下魚(コマイ)水煮」と、「いわしの醤油煮 山椒入」。
北海道東部の冬の味覚、コマイを柔らかくホロホロと煮た水煮に、根室市のブランドいわし「根室七星」を贅沢に使ったしょうゆ煮です。
ご飯やお酒のつまみにぴったりです。
コマイとば マスとば タラとばもおすすめ。
珍しい乾物も揃っています。
Q:いざ開店の10時になった瞬間はどうでしたか?
「心臓バクバクでした。たくさんのお客さんに喜んでもらいたいので、努力していきたいです」(藤谷さん)