2月10日に迫ってきた愛知県稲沢市の「国府宮はだか祭」ですが、4日は神事の一つ「大鏡餅(おおかがみもち)」作りが行われました。4日午前7時から愛知県愛西市で始まった餅つき。
これは、稲沢市で2月10日に行われる「国府宮はだか祭」で奉納される「大鏡餅」作りです。尾張地方に春を告げる祭りとして知られる天下の奇祭。
祭り当日は「神男(しんおとこ)」に触れて厄を落とそうと、下帯姿(したおびすがた)の「はだか男」たちが激しく「もみ合い」を繰り広げる 1200年以上も続く神事です。奉納される「大鏡餅」は毎年、近隣地区の奉賛会が持ち回りで奉納していて、ことしは稲沢市の隣、愛西市が担当することになりました。
その愛西市は2005年に近隣2町2村が合併して誕生し、今回が市になって初めての大役です。(愛西市奉賛会 山田勝弘 副会長)
「2町2村で初めてのことだから、ぜひ成功させたいという思い。みんなで楽しんで過ごしてもらえたら、こんなにいいことはないのでは」
餅つき会場には「はだか祭」の主役「神男」も
餅つき会場となった愛西市役所には、ことしの「はだか祭」の主役「神男」の加藤稜大(りょうた)さんも駆け付けました。
(神男 加藤稜大さん:26歳)
「愛西市奉賛会様のお力添えをいただき、精いっぱい務めてまいりますので、よろしくお願いします」愛西市の皆さんの威勢の良いかけ声に合わせ、力強く杵(きね)を振り下ろしていました。
今回、つきあげる大鏡餅のサイズは直径2.4メートル 、重さは4トンほど。
原料となるもち米は精米され64俵になったということです。国内の米の価格は現在も高止まりしたままですが、今回、大鏡餅を奉納するにあたり影響はどうだったのでしょうか?
(愛西市奉賛会 山田勝弘 副会長)
「もちろん(その影響は)ある。奉納するお酒も新米も全て同じように(価格が)上がっている。みなさんから多くのお金をご浄財いただいて、きょうを迎えたので無駄に使うことのないように立派に奉納できれば」食べると「無病息災」の言い伝えがある「大鏡餅」。
今回、12個の臼を使ってつきあげた後に飾り付けされた愛西市担当の「大鏡餅」は祭り前日の2月9日に神社に奉納されます。
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