12日、県内11の自治体で「はたちの集い」が開かれました。
地域の中学校で開催された愛媛県松山市の味生地区では、令和の若者らしいオリジナルの門出の日となりました。
12日午前6時。松山市内の貸衣装店では夜明け前から着付けやヘアメイクの準備で、若者がごった返し、なかには3時半に起床した新成人もいました。
12日は、式が始まるまでの約5時間に190人ほどの予約が入っていて、こちらの衣裳店では、500着以上の振袖を準備。
今年はどんなものが人気なのでしょうか?
華屋衣裳店久保田千里さん
「ここ1、2年くらいで人気なのはくすみ系とか、無地の白とか黒のモノトーンの雰囲気のお衣装がすごく人気」
お気に入りの衣装でハレの日を迎えるみなさん、20歳の抱負をお願いします。
若者「誰からも尊敬されるような女性になりたいと思っています。」
若者「自分が優柔不断なところがあるので、すぐに判断をくだせるような大人になりたいと思います。」
若者「立派な大人になります」
「はたちの集い」の会場のひとつ、松山市味生地区の津田中学校です。
「はたちの集いは思春期の一番大事な時期を過ごした中学校で開きたい」と、今回、実行委員会のメンバーは、これまでにはない「はたちの集い」を提案しました。
味生地区実行委員川端さくらさん
「大きい会場でやりたいという思いが前からあって、自分にできることはないかなと思って動きました」
これまでは地区の公民館で開催していましたが、川端さんらの粘り強い交渉で今回初めて、津田中学校での開催が実現。
「学校」という広い会場を生かした二十歳を迎える若者たちによる100%手作りの企画です。
Q.どんな準備に苦労した?
味生地区実行委員川端さくらさん
「はたちの集いを準備するってこともやったことがなかったし、どんなしんどいことがあるのかわからなかったので、そこらへんで普段から地域の協力してくださる方の了承を得ることが一番苦労したところ。」
午前10時。体育館には晴れ着などに身を包んだ167人が集まり、式典がスタート。オープニングでは、実行委員会の有志が恩師や来賓とランウェイ。会場が沸きます。
そして実行委員会代表の川端さんが、『中学校での開催実現』の感謝を伝えました。
実行委員会代表川端さくらさん
「津田中学校開催にご理解いただきました味生公民館長はじめ、地域の皆さまに二十歳を代表して心から御礼申し上げます。ありがとうございます」
そんな川端さんたちがこの日のために準備した企画の数々。まずはお馴染み、恩師からのビデオメッセージでは懐かしい先生の姿に、笑顔がこぼれます。
さらに、「学校」開催ならではのイベントも準備。
参加者の皆さん、体育館を出ると一人一人に風船が手渡され、色とりどりの風船を手に校庭に整列…実は、上からみると…、二十歳の「20」をかたどった人文字に!
そして…「せーの!」の合図で風船を一斉に放します。
「門出」の意味を込めた「バルーンリリース」で、広い校庭だからこそ実現できた演出です。
参加者
「もっと周りを見て楽しい人生を送りたいです」
「私も来年から社会人なので、責任と自覚をもって行動しようと思いました」
味生地区実行委員川端さくらさん
「全部無事に終わることができて本当に良かったです。」
「何事もちょっとだけ向上心を持ってやったら上手くいきます」
県内で今年度二十歳を迎えるのは1万2327人。皆さん、おめでとうございます。
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