2月4日から岩手県内を訪れている秋篠宮妃 紀子さまは、5日午前、盛岡市内のヘルスケア関連企業の集積拠点を視察されました。
午後からは「結核予防全国大会」に出席され、結核予防会の総裁としてお言葉を述べられました。
紀子さまは4日夜、盛岡市内のホテルに到着され、達増知事などの出迎えを受けました。
達増知事
「(結核予防全国大会に)おいでになられたことは、非常に意義があるし、うれしいこと」
紀子さまは東日本大震災の後、県内の被災地を4度訪問され、達増知事が復興の状況について説明したところ関心を寄せられていたということです。
達増知事
「震災直後の大槌町の様子に比べると立派な学校が建っているので、うれしそうな表情をされていたのが印象に残っている」
5日は、午前中にヘルスケア関連企業の集積拠点「ヘルステック・イノベーション・ハブ」を視察されました。
この施設には、医療機器メーカーなど15社が入居し、産学官の連携や研究開発が行われています。
紀子さまは、企業の代表などの説明に耳を傾けられ手や指に麻痺が残る患者用のリハビリロボットの操作を体験されました。
TOLIC 片野圭二代表幹事
「大変光栄なことかと思うが、私どもが今取り組んでいる子どもたちの人材育成に紀子さまに興味を持っていただいた。非常に良かったと思う」
午後からは結核予防について医師や保健師などが対策を話し合う「結核予防全国大会」に出席されました。
大会は全国を巡回して毎年開かれていて、盛岡市での開催は40年ぶりとなります。
式典で紀子さまは結核予防会の総裁としてお言葉を述べられました。
秋篠宮妃 紀子さま
「世界の人々が結核を患い苦しむことのないように、私たちを含め世界の結核対策の関係者が今後も経験を共有し力を合わせていくことが重要です」
また、紀子さまは結核予防で功績を上げた4人の医師や保健師に、功労賞を送られました。
大会は、結核の根絶に向け高齢者などリスクの高い患者に重点を置き、予防啓発や早期発見などさらなる対策を進めていくことを決議し閉会しました。
お一人での来県は初めてだった紀子さまは、5日夜、岩手を後にされるということです。