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「火に囲まれるのが怖い」消防士が明かした現場 大船渡市山林火災1週間 (25/03/05 17:40)

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大規模な山林火災が続いている岩手県大船渡市では、発生から1週間が経った3月5日、初めてまとまった雪や雨が降りました。こうした中、神奈川県から派遣された消防隊の拠点となっている気仙沼市では、5日も多くの隊員が活動を続けています。 5日朝の岩手県大船渡市です。山林火災の発生後、初めてまとまった雪や雨が降りました。延焼が続く中、火の勢いがおさまることが期待されます。 一方こちらは大船渡市から直線距離で約20キロ離れた気仙沼市総合体育館です。神奈川県から派遣されている消防隊員約350人が寝泊まりする拠点として使われています。 記者リポート 「午前6時です。雪の降る中、神奈川県からの援助隊が大船渡市に向かって出動していきます」 5日朝も早くから、ひっきりなしに現場を行き来する消防車両が見られました。 夜、消火活動にあたった隊員は。 緊急消防援助隊神奈川県大隊 三瓶貢副隊長 「夜間で活動が困難な場面もありましたし、寒さも厳しいところがありましたが、なんとか被害を最小限に食い止められるように、神奈川県の部隊力を合わせてやってまいりました」 大船渡市では現在、全国14の都道県から派遣された消防隊員、およそ1700人が消火活動にあたっています。 なかには、宮城県内の消防からも。 気仙沼・本吉消防本部の及川智彦さん。火災が発生した26日から4日間、現場で活動にあたりました。 気仙沼・本吉消防本部 及川智彦さん 「表面上の火を消しても、また風にあおられれてしまえば、別の場所、あるいは消し止めた場所から火が出てくるという状況が繰り返されている」 山という場所で、どう水を確保するか。消火活動は思うように進まなかったと話します。 気仙沼・本吉消防本部 及川智彦さん 「どうしても山の上なので、水が行き届かないところが出てしまう。表面的なところは消し止められるけど、なかではくすぶっている状態が続いている。怖いのはこの現場を消し止めても別の場所から飛び火して延焼する。延焼したもので火に囲まれるのが怖いので、そういったところは警戒して動いた」 一方、こちらは、仙台市消防局の隊員が、2日前に大船渡市赤崎町合足地区で撮影した映像です。 5日の雨もあり現場は刻一刻と状況が変わっていますが、この時は火の勢いは衰えていないようにも見えます。 活動にあたった隊員は、仙台放送の取材に対し、現場の様子について「経験したことのない林野火災の規模で、風の向きが目まぐるしく変わり四方八方を煙に囲まれる危険を感じた」「地表面の温度が消火ホースを溶かすほど熱くなっていて、活動の妨げになった」と話しています。

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