「顔が痛い」ほどの猛吹雪とドカ雪の北海道 風のピークは25日も、26日にかけても大雪・吹雪に注意 JRや路線バスにも影響続く
25日朝、大雪の取材に出かけようとした北海道稚内市のHBCカメラマン。
その行く手を阻んだのは…
那珂英一カメラマン
「こちら自宅の前なんですが、かなりの量の吹きだまりができていて除雪をしなければ外に出られない状態です」
稚内市は、25日午前8時すぎに 28.5メートルの最大瞬間風速を観測。
家の前に雪が吹きだまり、朝から車の掘り起こしです。
村田峰史カメラマン(留萌市内・午前10時半)
「風が強くて、立っているも大変な状態です」
25日の北海道内は、非常に強い風を伴った雪が降り、大荒れの天気に…
吹雪で見通しがきかない状況となりました。
小樽市では…
大竹彩加キャスター(小樽市内・午前9時)
「いま急に風が強くなりました、顔に雪が当たって痛いです、目を開けるのがやっとです」
小樽市では、正午に17.6メートルの最大瞬間風速を観測。
観光客は、強い風に体を揺らされながらカメラを構えていました。
柔らかく湿った雪が積もったため、チェーンを付けていても、タイヤがスリップするトラックの姿がみられました。
JR函館線・小樽の朝里駅近くでは、日本海から高波がきて、線路に海水がかぶりました。
JR北海道は、高波で線路の点検や復旧作業ができず、ほしみと小樽の間で終日運転を見合わせています。
本間吏成キャスター(午前8時半)
「札幌市西区西野に来ています、降る雪の量はそれほど多くないんですが、断続的に風が強いということで、路肩の雪が巻き上げられて視界が悪い状態が続いています」
札幌市では、明け方に、最大瞬間風速25.1メートルという、この冬一番の強風が吹きました。
西区の住宅街では至るところに吹きだまりができ、住民らが、朝から雪かきに追われました。
本間吏成キャスター
「住宅街もかなり除雪は進んでいます。しかし、こちらの住宅は吹きだまりになっています。車の前に雪がこんもりたまってます。これだと車を出すのは難しそうですね」
市民
「風が強くて吹きだまりがすごくて、雪もそうですが風もひどいですね」
さらに、北区の住宅街では…
本間吏成キャスター(午前9時半)
「北区新川に来ています。風の影響なんでしょうか、工事の足場が大きく崩れてしまっています」
けが人の情報は入っていないということです。
10日後に開幕を迎える「さっぽろ雪まつり」。
大通公園7丁目HBCドイツ広場は、大雪像「ノイシュバンシュタイン城」の制作中です
時折強い風が吹きつけますが、高所でのトンカチとノミを使った作業が続いていました。
大雪像制作隊 長谷川清士隊長
「朝は除雪から始まって、風が強いので天候見ながら作業しています。高いところの作業があるので、安全第一で進めています」
この大荒れの天気は、26日も日本海側やオホーツク海側を中心に続く見込みです。
<児玉晃気象予報士の解説>
25日正午の天気図を見ると、北海道は西高東低の強い冬型の気圧配置となっていました。
等圧線の間隔も狭いため、風が強く猛吹雪、大荒れとなりました。
(大荒れはいつまで?)
ピークは25日ですが、26日にかけても大雪・吹雪に注意が必要です。
今後の雪と風の予想です。
25日夜も北風が続き、札幌周辺は10メートルを超える風に雪をともない、吹雪ます。
稚内周辺では、20メートル近い立っていられないほどの暴風に雪をともなって、猛吹雪となります。
その後、26日朝も同じような風向きが続きますので、札幌周辺も吹雪が続きます。
26日になると風のピークは過ぎて、雪雲にもばらつきが出ますが、まだ降ったり止んだりという状態が続きますので、吹雪や大雪は続くとみられます。
交通の乱れは26日も続きそうです。
25日午後6時現在の札幌圏の積雪は、札幌市内は午後5時から6時の1時間で10センチくらいの雪が積もっていますが、小金湯では30センチ以上雪が積もり、積雪は112センチとなっています。
(注意する点は?)
引き続き、吹きだまりが至るところにできていますので、雪にタイヤがはまるスタックに注意が必要です。
車は20センチの雪で発信が困難になることがあります。
住宅街はザクザク路面になっていてわだちも多くできていますので、こうしたところにタイヤがはまるおそれがあります。
車の中にはスコップやスノーヘルパー、けん引ロープ、長靴などを用意しておきましょう。
吹雪で見通しが悪く、吹きだまりにはまることもありますので、無理な外出は控えましょう。
この大雪で交通機関にも影響が出ています。
JRは、25日の始発から大幅に本数を減らして運行していて、これまでに特急16本、快速エアポート82本を含む441本が運休しています。
また、函館線のほしみ~小樽間や、宗谷線の名寄~稚内間など、4つの路線の6つの区間で運転を見合わせています。
26日、札幌圏では小樽駅にある8編成が札幌方面へ動かせないため、始発から朝の通勤通学時間帯に手稲・ほしみ方面を中心に大幅に本数を減らしての運行になります。
釧網線では、釧路~網走間の上下線で終日運休が決まっています。
路線バスは、北海道中央バスで札幌圏の一部区間で運休や遅れが出ています。
新千歳空港では、25日に発着するおよそ4割にあたる144便が欠航になっています。2024年01月25日(木) 18時50分 更新
#北海道 #ニュース #HBC
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