ATOTOのナビにバックカメラを取り付けましたので、配線方法や、本体の取り付け、あと、使い勝手について、お話したいと思います。
■関連動画
・#26 GR86 ATOTO 10インチナビを取り付けました。出っ張りなしの取り付けに苦労しました!
https://youtu.be/_8nPe8T-Zbw
■関連商品
・ATOTO AC-HD03LR バックカメラ、VSV(仮想サラウンドビュー)
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・ATOTO AC-HD02LR バックカメラ
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・車速 リバース パーキング コネクター 5P ナビ オーディオ 取り付け ハーネス
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・バックカメラ 取付ステー
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■動画内容
・ATOTOに接続できるバックカメラ
ATOTOのナビに接続できるバックカメラは、2種類あって、普通のバックカメラと、バーチャルサラウンドビューに対応したカメラの2種類があるのですが、今回購入したカメラは、バーチャルサラウンドビューに対応した、AC-HD02LRというバックカメラです。
・バーチャルサラウンドビューとは
バーチャルサラウンドビューって何って話なんですが、こんな感じで、車を真上から見たような映像を映してくれる仕組みです。
詳しくは、感想も含めて、後で説明します。
・リアカメラの取り付け
まずは、リアカメラの取り付けです。バンパーに両面テープやねじでとめても良いのですが、私はバンパーに穴をあけたくなかったので、こんな感じの、ナンバーに取り付けることができるステーを購入しました。ステーは色々なメーカーから販売されていますが、私の調べでは、Yahooショップのこの商品が、1,540 円と一番安かったです。
ATOTOのカメラのステーの幅が少し小さいので、こんな感じで、取り付けステーをグイグイと曲げてやって、ビスで止めてやりました。
カメラ側の配線の引き込みは、ナンバープレートの隙間から引き込みました。
ナンバープレートの右側のボルトを外せば、こんな感じでナンバープレートが動いて隙間ができるので、配線通しを使って、ここからトランク内に配線を引き込みます。
トランク側は、このゴムのパッキンがあるので、パッキンの隙間のところに、そのまま通しました。本当は防水処理をしないと、水がトランクへ入る可能性がありますが、面倒なので、これで様子を見ることにしました。
で、トランクの中で、カメラケーブルと延長ケーブルを接続するようにしています。
あとは、取り付けステーをナンバープレートと一緒にビスで止めて完成です。
見た目は、こんな感じになります。
純正のカメラの穴を使う方がすっきりするという方もいますが、そうすると、黒い穴が目立ってしまうので、私的には、ナンバー横に取り付ける方が好きです。
・ケーブルの配線方法
あとは、カメラとナビを接続しなければなりませんが、その接続に使う延長ケーブルの配線はこんな感じになっています。ナビ側のハーネスへ接続しなければならない配線は、アクセサリとバック信号です。アクセサリは、ナビのハーネスから出ているので、そこと接続すれば大丈夫なのですが、問題はバック信号です。
説明書では、バックカメラ用の延長ケーブルについている、ピンクの線を使って、バックライトから取ったバック信号を、ナビと接続するようになっていますが、バックライトから信号を取るのが面倒なので、今回は、この「車速 リバース パーキング コネクター 5P ナビ オーディオ 取り付け ハーネス」を使ってバック信号を取ることにしました。
ナビのインパネのところにあるカプラーに、このハーネスを取り付けてやれば、バック信号を取り出すことができます。
取り出したバック信号を、ナビのハーネスから出ている、ピンクのバック信号配線と接続してやればOKです。
なので、バックカメラ用の延長ケーブルについている、ピンクの線は、今回は使いません。私は邪魔なので、カットしました。
これで、ナビ側の配線の接続は完了です。
あとは、バックカメラ用の延長ケーブルをリアカメラのところまでもっていかないといけないのですが、私は、センターコンソールを通して、リアシートの下を通して、トランクの左横を通して、リアカメラのところまで配線してやりました。
リア側から少し詳しく説明していきますが、トランク内で、リアカメラの配線と延長ケーブルを接続します。アースはここのボルトに接続しました。
で、左側を適当に通して、リアシートのところに通します。リアシートは座席のところのボルトを外して、座席を少し浮かせてやれば、配線を通すことができました。
で、センターコンソールの側面のところに、配線を入れ込んでやって、ナビのところまで持っていきました。
配線が完了したら、動作確認をします。確認方法は、イグニッションをONにして、ギアをバックに入れて、ナビ画面にバックカメラの映像が映ればOKです。
・リアカメラの初期設定
さて、取り付けは終わったのですが、バーチャルサラウンドビューをちゃんと機能させるためには、キャリブレーションというカメラの湾曲補正のような、初期設定をする必要があります。
が、この初期設定が結構大変なんです。なにが大変かというと、付属している、大きなチェック柄のシートを広げないといけなくて、広い場所が必要なんです。
広い場所を見つけたら、この大きなシートを車の後ろに広げます。シートの位置は、中心を車の真ん中に合わせて、シートの端をバンパーから15cmの位置に合わせます。15cmは、説明書の縦の長さが丁度15㎝なので、これを使って合わせます。
風で、シートが飛んでいくので、ガムテープで止めて、飛んでいかないようにしました。
これで、準備は完了です。
あとは、ナビの設定画面を表示して、キャリブレーションのボタンを押します。
が、キャリブレーションが失敗してしまします。どうやら、シートに日差しがあったっていて、ナビが白と黒のチェック柄を認識できないのが原因のようです。
ということで、日陰にシートを移動して、再度キャリブレーションを行ったところ、今度は、ばっちりキャリブレーションが成功しました。
キャリブレーションが成功したら、バックカメラの表示範囲を指定して、OKボタンを押します。
ちなみに、あとでバックカメラの表示範囲だけを変更しようとしても、うまくいかないことがありました。キャリブレーションとセットでないと、うまくいかないのかもしれません。
あとは、好みで、バックカメラの補助線の幅を設定して、初期設定は完了です。
・使い勝手
使い勝手ですが、こんな感じで、バックカメラの映像と、上から見たような映像である、バーチャルサラウンドビュー画面が表示されます。
一見、かっこいいのですが、ダメな点が3つあります。
1つ目は、バーチャルサラウンドビューが、通過した映像というか残像を合成して作られていて、今う写っている映像ではないので、イマイチ信用が置けないといことです。たとえば、駐車場の白線ですが、サラウンドビューの白線と実際の白線があっている補償はないので、なんかサラウンドビューを見ながら駐車する気になれないです。
実際は、サラウンドビューの白線がこんな感じで、実際の白線はこんな感じで、そんなにずれは無いのですが、サラウンドビューの画面が小さいこともあって、サラウンドビューだけで、びしっと真ん中に止められるかというと、それば難しいように感じました。
2つ目は、サラウンドビューの更新速度が遅いということです。映像を合成処理しているので、仕方がないのですが、少しカクついたような映像になるので、サラウンドビューだけを見てバックするのは難しいです。
3つ目は、切り替えしをすると、サラウンドビュー映像がリセットされるという点です。バックギアから1速に入れた段階で、バックカメラの映像から通常のナビ画面に切り替わり、再度バックする時に、バックカメラの映像に切り替わるのですが、その時点で、これまで作成したサラウンドビューの映像が無くなってしまいます。これでは、実際に使い物にならないなぁと感じました。
良い点は、1点あります。
それは、サラウンドビューの見た目がかっこいいという点です。残念ながら、これしかありません。
・まとめ
ということで、期待していたバーチャルサラウンドビューは、まったく実用的ではありませんでした。
しかも、バーチャルライブビューを実現するために、このカメラはすごく広角になっていて、それによる映像の歪を補正してはいるのですが、少し見づらい映像になってしまっています。
なので、もしかしたら、普通のカメラの方が、見やすい映像かもしれません。
ただ、普通のカメラとの価格差は3500円程度なので、見た目をかっこよくするために購入しても良いかもしれません。