愛知県稲沢市で行われる国府宮はだか祭の今年の「神男」加藤稜大(かとう・りょうた)さん。
(神男・加藤稜大さん 1月30日)
「こうして神様に選んでいただいたので、感謝の気持ちを持ってこの神男という大役を最後まで全力で務めたいと思います」
神男は世の厄を一身に背負い、祭り当日は下帯姿の“はだか男”達が厄を落とすために神男に触れようと集まるため、激しい「もみ合い」が繰り広げられます。今年の1番くじを見事に引き当てた加藤さんですが、実は去年も神男の選定式に参加していました。
(神男・加藤稜大さん)
「去年くじを引かせてもらったとき、2番くじですごく悔しい思いをして、この1年間過ごしてきたので、ことしは絶対引いてやるぞという気持ちで臨んだ」中学3年の時にはじめて「はだか男」として祭りに参加したという加藤さん。祭りの主役の神男への憧れはずっとありました。
しかし、もみ合いの中で「神男」に触れることさえも出来なかったようで。
(神男・加藤稜大さん)
「さわる前に神男になっちゃった」
生まれたままの姿に
加藤さんは1月30日の選定式の後、神社での参拝を終えると美容室へ。
「神男」は身を清めるために眉毛以外の全ての毛を剃り、生まれたままの姿になる必要があります。散髪後、加藤さんは…
(神男・加藤稜大さん)
「丸刈りにしてからより一層(神男に)なったんだなという実感が湧いてきた。育ててくれた両親や奥さんに感謝を込めて祭りまで臨みたいと思います」選定式の翌日、加藤さんの稲沢市の自宅には去年とおととしの「神男」経験者の姿が。一連の神事についての心得などが早速伝えられました。(記者)
「一夜明けてどうですか?」
(神男・加藤稜大さん)
「全く寝られないかと思っていたが、すごく寝られたので回復している」
同席した父親の久茂(ひさしげ)さんは、息子が神男に選ばれたことについて。
(加藤久茂さん)
「神様に選んでもらったと思ってしっかり頑張ってほしい。けがなく無事に帰ってきてほしいと祈っている」
3歳から祭に参加
家族の歴史とともにありつづける「国府宮はだか祭」。久茂さんが昔の写真を見せてくれました。
(加藤久茂さん)
「これが一番最初に(稜大さんが)出たときの写真」
父親の影響で息子の稜大さんは3歳の時から祭に参加。(加藤久茂さん)
「これは小さいときに兄弟3人で撮った写真。大きくなった時に同じポーズをして撮るって、3兄弟一緒に…」
今年の神男加藤稜大さんは兄・幹大(みきひろ)さんと弟・聡(さとし)さんとともに20年以上参加していて、”祭り三兄弟”として地元で知られています。(加藤久茂さん)
「(りょうたは)毎日夜寝られない、と言っていた。去年の選定式を思い出しているかのように毎日『寝られない、一人になったら不安だ』と言っていた」
生涯2回目の選定式でようやくつかんだ夢。世の厄を一身に背負う本番はいよいよ2月10日です。
(神男・加藤稜大さん)
「気を抜かず当日まで頑張っていきたい」
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