永遠に噛み合わない議論、罵り合う人と人、その根底にある「具体イコール分かりやすさの弊害」と「抽象イコール知性」の危機。具体と抽象の往復思考で見えてくる対立の構造と知性のありようとは。要するにこれが分かると人とのコミュニケーションが圧倒的に改善されるという事なんですね。
まず最初に私たちが生きているこの世の中、何事も分かりやすいことが正義という方向に進んでいますよね。
交友関係や会社、そして政治に至るまで、特にインターネットの普及に伴うSNSなど情報が溢れかえっている昨今、いつの場面でも「わかりやすく説明する事」が求められています。
この「わかりやすい」とはどういう事かというと、多数派に指示される事を意味するんですね。具体的で分かりやすいもの対して人は惹かれ、集団心理も相まって人が集まります。そして抽象的な表現は多数の人間を相手にした時は徹底的に嫌われるんですね。しかし、この分かりやすさが猛威をふるうのは何事にしても「成熟期」においてだからこそなんです。
今1年後の未来も予測しにくい時代の中、改めて「抽象的な概念を扱う」ことが必要とされているんですね。
前半は、この具体と抽象の理解を深める時間にしていきますね。
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