若手の管理職登用など、年功序列の撤廃に向けた新しい体制を検討します。
三井住友銀行は、年功序列で決まっていた給与を、職務に応じて決めるなどの新しい報酬制度案などを取りまとめました。2026年以降の導入を目指します。
新たな案では、年次に従った昇進を撤廃した上で、例えば、30代前半では管理職となった場合に給与が最大で2割ほど引き上げられる一方で、勤続年数が長い場合でも給与が減る可能性が出てくるということです。
すでに従業員組合に提案していて、今後、労使間での交渉を進めます。
青井実キャスター:
このニュースを見ると世代によっていろいろあるんじゃないかと思いますけど、例えば、終身雇用制度を前提にライフプランを組んでいた人にとってはねという感じですね。
遠藤玲子キャスター:
今までと変わってきちゃうといろいろね、問題が生じてしまうという方もいるかと思いますが、まさに、三井住友銀行もそういった不安払拭のためには、これから労働組合と向き合って丁寧に不安解消に向けて進めていくということではあるんです。
一方で、キャリア年数によって若手を抜擢する人事制度も増えているのも事実です。
例えば、あいおいニッセイ同和損害保険では2023年に人事制度を大幅に見直しまして、例えば、転勤の可否を毎年選択できるようになったり、年次昇給資格区分を減少させて若手の管理職登用が可能になったりしているんです。
実際に、34歳の社員が横浜大三支社の支社長に就任したということで、かなり若返っているということです。
この社員によると、「苦情対応などを自ら率先して行うことで部下がついてきてくれたり、私よりも年が上の皆さんも昔の気持ちを思い出してくれて頑張ってみようかなという気持ちになってくれている」としています。
青井実キャスター:
若手のモチベーションもあるし上の人たちの世代もつながなきゃいけない。複雑ですよね。
SPキャスター・柳澤秀夫さん:
ガラパゴス世代からすると複雑ですよね。
青井実キャスター:
私たちが40代ですがようやく上が見えてきたと思ったら下に追い越されちゃうわけですから。
SPキャスター・柳澤秀夫さん:
右肩上がりの経済成長の時代とは違ってこれ、人事制度を変えるのは職などによって違うと思うんですよ。一律にやってしまうと問題が生じかねないので、失敗しているところもあるので、それは何かあった時に柔軟に変える対応も必要になるかと。
遠藤玲子キャスター:
社会に合わせて人事制度を変えるのは理解できるんですが、自分ごととしたときに、青井さんなかなか40代はざまの世代といいますか。いろいろ考える時期だったりするわけですよね。実際にそういった経験は?
青井実キャスター:
50代と30代に挟まれるのが40代ですからね。ただ、おっしゃるようにこういうシステムを導入してそのあと、どうするのかも考えないといけないですね。竹俣さんはどうですか?
竹俣紅キャスター:
若者にとってはチャンスが増えるならいいんですが、ただ、変え方はちょっと滑らかにいってほしいなと思います。
青井実キャスター:
みんながみんな思うところがあるわけですが、それがうまく収まるといいなと思います。
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