ウクライナが30日間一時停戦受け入れ 米国務長官「ボールはロシアに」【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年3月12日)
先月の首脳会談で物別れに終わったアメリカとウクライナの高官による協議が行われました。共同声明では、アメリカが提案したロシアとの30日間の一時停戦をウクライナが受け入れたと発表され、実現すれば2022年の侵攻開始後初めてとなります。
■首脳会談後、仕切り直された話し合いの場
アメリカ トランプ大統領
「私たちは戦争は終わらせることができます。今回のゼレンスキー大統領のホワイトハウス訪問は、前回と全く違うものになります」
「11日か12日にアメリカとロシアの会談が実施されることを期待しています」
日本時間12日未明、ホワイトハウスにゼレンスキー大統領を再び招くことなどを記者団に明かしたトランプ大統領。ウクライナとロシアの停戦に向け、再び動き出したことを明かしました。
日本時間の11日午後6時からサウジアラビアで始まり、およそ8時間に及んだアメリカとウクライナとの高官協議。
トランプ大統領(先月28日)
「あなたの国は相当まずい状況にあります」
ゼレンスキー大統領(先月28日)
「分かっています」
首脳会談の決裂後、仕切り直された話し合いの場。アメリカ側からはルビオ国務長官とウォルツ大統領補佐官、ウクライナ側からはイェルマーク大統領府長官らが出席しました。
協議に先立って、ルビオ国務長官はウクライナに譲歩するよう通告していました。
ルビオ国務長官
「ウクライナ側の立場や譲歩の範囲を把握する必要があります。詳細は控えますが、地上に線引きをするのではなく“実現可能な譲歩”をおおまかに見極める協議になります」
ウクライナの出方が注目されていましたが、協議終了後、会見に臨んだルビオ国務長官らはこう述べました。
ルビオ国務長官
「本日、私たちの提案をウクライナ側が受け入れました。それは永続的かつ持続可能な方法でウクライナの利益・安全保障、国家としての繁栄する能力を考慮した形で、この紛争を終わらせるため即時交渉に入るというものです」
ウォルツ大統領補佐官
「大統領はウクライナへの援助の一時停止を解除することを決定しました。それは直ちに有効になります」
共同声明によりますと、アメリカとウクライナは恒久的な和平に向けたプロセスを開始することで合意。そのうえで、アメリカが提案したロシアとの30日間の一時停戦について、ウクライナ側が受け入れる用意があることを表明しました。
ルビオ国務長官
「この提案をロシアに持ち込み、彼らが和平にイエスと答えてくれることを期待しています。ボールは今、ロシアの手の中にあります」
■ロシアとウクライナ 停戦への一歩になるか
ゼレンスキー大統領は、SNS上でトランプ大統領に感謝を述べました。
ゼレンスキー大統領(SNSから)
「ウクライナはこの提案を受け入れ、前向きに検討し、措置を講じます」
2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻後、初めてとなる停戦への一歩となるのでしょうか。
(「グッド!モーニング」2025年3月12日放送分より)
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