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【うつ病】うつ病の重症度3段階【精神科医が11分で説明】うつ|心療内科|重度

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0:00 (1)はじめに 0:20 (2)うつ病で起こりうる幅広い症状 3:22 (3)うつ病の重症度3段階 3:29 ①軽度(仕事可能も幅広い症状) 5:22 ②中等度(仕事や生活が困難) 7:39 ③重度(困難強く時に入院必要) 10:04 (4)まとめ うつ病は脳の不調で様々な症状が出ますが、その重症度によっても出る症状の強さや影響が変わってきます。重度になると入院が必要なことも多く、早期の発見と対策が望まれます。 「うつ病の重症度3段階」について、精神科医が11分で説明しています。 出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長) こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします https://www.youtube.com/c/こころ診療所チャンネル ↓詳しい内容はこちらです。 # うつ病の重症度3段階 ## (1)はじめに うつ病は脳の不調であり、様々な症状が実際に出現します。重症になるほど、症状やその影響も強まります。うつ病は脳内物質セロトニンの不足などが背景とされ、休養、薬物療法、精神療法が治療の3本柱となります。しばしば長期の治療が必要です。 治療の主な内容は以下の通りです: - 休養:ストレスから離れて頭を休ませる(休職を含む) - 薬物療法:主に抗うつ薬SSRIを継続し、必要に応じて補助的な薬を併用 - 精神療法:主にストレスへの対処法の見直し ## (2)うつ病で起こりうる幅広い症状 うつ病では、以下の4つの領域で様々な症状が現れます: 1. こころの症状 - 落ち込みや罪悪感が目立つ - 反芻思考や自己否定が増加 - 重症化すると罪業妄想など妄想も出現 2. 脳機能の不調 - 思考力、記憶力、注意力、判断力の低下 - 思考全般が困難になる - 意欲や興味の喪失、感情面での不調 3. 体の症状 - 食欲低下 - 倦怠感、だるさ - 吐き気やめまいなどの自律神経失調症的症状 - 慢性的な体調不良として認識されることも 4. 行動の変化 - 表情の乏しさ - 人を避ける傾向 - 情動の不安定さ - 周囲から見える行動変化が発見のきっかけになることも ## (3)うつ病の重症度3段階 ### ①軽度(仕事可能も幅広い症状) 比較的初期の段階で、仕事や生活は可能ですが、様々な症状が出現します: - こころの症状 - 気分の落ち込み - 不安やイライラの増加 - 否定的思考の増加 - 脳機能の不調 - 会話についていくことの困難さ - ミスや忘れ物の増加 - 楽しみの喪失 - 体の症状 - 食欲低下 - だるさや疲れやすさ - 原因不明の体調不良 - 行動の変化 - 会話回避 - 表情や話し方の暗さ - 感情の不安定さ 対策:早期発見と早期対処が重要。自己対策(セルフケア)を行い、改善がなければ早期受診が必要。 ### ②中等度(仕事や生活が困難) 症状が進行し、生活自体に強い困難が生じる状態: - こころの症状 - 強い落ち込みや絶望感 - 顕著な反芻思考や自己否定 - べき思考や罪悪感による休養の困難さ - 脳機能の不調 - 判断力の著しい低下 - 日常生活動作の困難さ - 意欲の著しい低下 - 体の症状 - 顕著な食欲低下と体重減少 - 著しい倦怠感 - 慢性的な体調不良 - 行動の変化 - 活動量の著しい低下 - 話し方や考え方の変化 - 情動不安定による衝動的行動のリスク 対策:焦らず標準的な治療を実施。原則として休職し、療養に専念する環境を整える。 ### ③重度(困難強く時に入院必要) 心身への影響が極めて大きく、危険も生じうる状態: - こころの症状 - 極度の悲観的思考 - 罪業妄想などの現実離れした考え - 助言の受け入れ困難 - 脳機能の不調 - 日常生活全般の著しい困難 - 危険な衝動的行動のリスク増加 - 基本的な生活維持への関心喪失 - 体の症状 - 著しい食欲低下と体重減少 - 重度の体調不良 - 昏迷状態のリスク - 行動の変化 - 危険行動の出現 - 著しい頑固さ - 行動コントロールの困難さ 対策:必要に応じて入院治療を検討。休養を最優先し、補助薬も積極的に使用。安全と健康の確保を最重視。 ## (4)まとめ うつ病は脳の不調により様々な症状が出現し、重症度が増すほど症状や影響が強まります。重症度は以下の3段階に分類されます: 1. 軽度:生活は可能だが様々な症状が出現 2. 中等度:生活に大きな支障が出現 3. 重度:生活が困難で時に危険を伴う 重度になると入院治療が必要となる場合もあるため、早期発見と適切な対策が重要です。 こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station) 府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695) #うつ病 #うつ #重度  #心療内科  #精神科医  【監修者】 医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎 精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医) 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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