大船渡に38日ぶりの雪雨 山火事発生から1週間 佐々木朗希が1000万円と寝具を寄付【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年3月5日)
岩手県大船渡市から約80キロ離れた宮古市でも4日、山火事が発生した。
■大船渡に38日ぶりの雪雨
避難している人
「雨、雪に期待をするというか。それで少しでも早く収まってほしいなって思い」
「まとまった雨が降ってくれればいいんですけど」
山火事発生から1週間。大船渡市では5日朝、住民待望の雪が降り、明るくなったころには地面にうっすらと降り積もった。
避難している人
「やっと降ったかって感じだね」
現場では、6日にかけて雪や雨が断続的に降る見込みで、延焼が続く山火事の鎮火が期待される。
■宮古でも…住宅に迫る大きな炎
4日、大船渡市から北に約80キロに位置する宮古市でも山火事が発生。燃え上がった炎は、住宅のすぐそば数メートルにまで迫っていた。
街には消防車のサイレンが鳴り響き、火事の様子を心配そうに見守る住民たち。近くの保育所の子どもたちは公民館に避難する事態になった。
保育所所長
「外に出たら煙が近くに見えてたので避難だなと思って。ちょうど(大船渡の火事について)話をしていた時だったのでびっくりしました」
消防によると、4日のうちに鎮火し、けが人はいないという。
■大船渡で続く懸命の消火活動
火災発生から1週間。いまだ衰えない火の手は市街地からも確認することができる。
先月26日の発生から日に日に延焼範囲が広がり、4日時点で約2600ヘクタールまで拡大。住宅の多い赤崎町の外口地区などでは一進一退の状況が続いていた。
消火活動の応援に全国14の自治体から消防隊が集結。斜面で足元の悪いなかでの放水活動や海からホースを約800メートル延ばして行う消火活動など懸命の作業が続く。
夜間はヘリコプターでの消火活動ができないため、ドローンを使った情報収集や懐中電灯で照らしながら消火活動を行うなど夜を徹した作業が続いた。
■定番名菓「かもめの玉子」 製造停止の危機
山火事の影響はこんなところにも…。
ボランティア
「一個ずつどうぞ」
避難している人
「すみません」
「いただきます」
配っていたのは、岩手県のお土産として長年親しまれてきた「かもめの玉子」。地元でも愛され、避難生活を送る人たちの支えにもなっているが…。
さいとう製菓 公式ホームページから
「今後、本社や工場に立ち入り禁止となった場合には、当面の間、商品が製造出来ない可能性がございます」
かもめの玉子の製造工場は赤崎町にあるため、このまま延焼範囲が広がると製造停止してしまう可能性もあるという。
■佐々木朗希が1000万円と寝具を寄付
一方、避難生活を強いられる人は増え続け、その数は4000人以上になる。
避難している人
「(避難生活が長引いて)ちょっと疲れてきた。心配です。逃げた時点で自宅の向かい側で煙が上がっている状態だったので」
山火事発生から1週間が経ち、避難者の疲労の色が濃くなるなか、避難所に大量に運ばれてきたのは、小学校から高校までを大船渡市で過ごしたドジャース・佐々木朗希選手からの支援。送られたのは寝具セット。
佐々木選手
「故郷の皆さんが苦しみ、大好きな風景が変わってしまうことに胸が締め付けられています。少しでも役に立てれば本当にうれしく思います」
避難している人
「今夜から一段と寒くなるようですからね。(避難所の)床が木だから余計ありがたい」
寝具セットに加え、1000万円の見舞金を送った佐々木選手。凍てつく寒さをしのぐあたたかな贈り物となった。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年3月5日放送分より)
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