きのう（22日）夜、JR長野駅前で男女3人が突然、男に刃物で襲われた事件。男は事件前、現場付近で犯行の機会を伺っていたとみられることが分かりました。
■犯人像は? 元刑事「強い覚悟を持った計画的な犯行ではないか」
小林由未子キャスター:
22日にJR長野駅で発生した連続殺傷事件。事件があったのはちょうど帰宅の時間帯で、午後8時ごろ、男女3人が男に刃物で襲われました。犯人は現在も逃走中です。
被害者3人のうち、49歳の丸山浩由さん（長野市・会社員）は胸のあたりを刺され亡くなりました。また、37歳の男性（会社員）は背中を刺され重傷。46歳の女性（会社員）は軽傷です。
被害者は「面識のない男に刺された」と話しているということですが、逃走している男の特徴をみていきます。
●20～40代
●身長165cm～175cm やせ型
●ジャンパー・長ズボン・めがね着用
●頭に白い布のようなもの
そして、目撃者によると「刺身包丁のような刃物を持っていた」ということでした。
考えられる犯人像については、元埼玉県警の佐々木成三さんによると「土地勘がある人物なのではないか」ということです。▼服装が軽装なことと、▼多くの人を殺傷したいと考え犯行時間・場所を選んでいる可能性があるということでした。
また、「強い覚悟を持った計画的な犯行ではないか」ともみられています。▼現場をうろつき犯行の機会をうかがっていたり、▼刃物を持って逃走したりしていることから、第2・第3の犯行も考えている可能性があると佐々木さんは話していました。
ホラン千秋キャスター:
どれだけ気をつけて、異変があったらすぐに対応しようと思っていても、このように突然襲われると、もうどうしようもないですよね。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
まさしくそうで、これを言うと身もふたもないかもしれませんが、本当にどうしようもないと思います。
犯人は20～40代ということで、まだまだ特定されていませんから、皆さんには気をつけていただくのが一番ですよね。
井上貴博キャスター:
2024年12月に北九州市のファストフード店で起きた事件も、同じように計画性があったといわれています。もちろん関連はわかりませんが、一つこういった事件が起きると、模倣犯も出てくる可能性が指摘されています。とにかく防犯カメラを増やすなど、できることは本当に限られていると思いました。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
個人的に臆病なたちだからかもしれませんが、後ろから走る音が聞こえるだけでも結構怖くて、ばって振り返ってしまいます。これが大げさではないような事態になってきていることが恐怖です。
■犯人は「堂々としている可能性が高い」 今後の捜査のポイント
小林キャスター:
今後の捜査のポイントについて、佐々木さんは「周辺防犯カメラで犯行後の足取りを追うだけでなく、堂々としている可能性が高いので、犯行前の姿をたどることも重要」と話していました。
また、「公開捜査で第2・第3の犯行への注意喚起を行い、近隣住民・目撃者などの捜査協力も大切」とも話しています。
ホランキャスター:
現場の近くには学校もあるというので、皆さん不安を抱えていますよね。
井上キャスター:
犯人が堂々としているというのも厄介で、これだけ迷いなく強い覚悟を持っていると、たとえばAI能力のある防犯カメラで事前に検知しようと思っても、それができないわけです。こういった犯罪をどう止めていくのかというのは、本当に難しい課題だと感じます。
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＜プロフィール＞
今村翔吾さん
「塞王の楯」で第166回直木賞受賞
歴史・時代小説家 30歳までダンス講師
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