0:05 (1)はじめに
0:28 (2)不安障害と全般性不安障害
3:22(3)全般性不安障害とは?目立つ特徴4つ
3:29 ①全般的な不安
4:29 ②慢性化しやすい
5:16 ③原因は様々
6:31 ④生活に影響する
7:46 (4)全般性不安障害の治療と対策
9:41 (5)まとめ
全般性不安障害は様々なことへの慢性的な不安が続く不安障害です。ほかの不安障害と比べ「生来の要素」が強い場合が多く、「HSP」や「不安神経症」と似た面があります。
「全般性不安障害とは?目立つ特徴4つ」につき、精神科医が要点を約10.5分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。
(1)はじめに
精神疾患セルフチェック。今回は「全般性不安障害とは?目立つ特徴4つ」をやっていきたいと思います。様々なことが不安で考えすぎてしまう「全般性不安障害」。慢性化しやすく、生活への影響にも注意が必要です。
(2)不安障害と全般性不安障害
不安障害は幅広く長く続く精神疾患で、強い不安が生活にも影響します。出方や場面などによって細分化され、代表的なものには社会不安障害、パニック障害、強迫性障害、全般性不安障害などがあります。治療法としては、抗うつ薬の治療と脱感作の2つが共通しています。
(3)全般性不安障害とは?目立つ特徴4つ
全般性不安障害は様々なことに対して不安や緊張が続く不安障害で、派手な症状は少ないものの慢性化しやすいのが特徴です。目立つ特徴は以下の4つです。
①全般的な不安
様々なことに対して不安になり、緊張、疲労、不眠などを伴います。不安の内容は今後の変化、社会情勢、家族や周りへの不安など多岐に渡ります。
②慢性化しやすい
6ヶ月以上、年単位で続くことが多く、長年続くと性格などと見分けづらくなります。治療には抗うつ薬や脱感作、認知再構成などがありますが、完治は難しい場合もあります。
③原因は様々
全般性不安障害の原因は様々ですが、他の不安障害と比べて生まれながらの要素が大きい傾向があります。治療の重点は原因と背景によって変わります。
④生活に影響する
他の不安障害ほど目立つ症状は少ないものの、症状の影響は幅広く見られ、慢性化することで長期的な影響が小さくありません。易疲労性、集中力や判断力の低下、対人面での不利、自己肯定感の低下、他の精神疾患との合併リスクなどが指摘されています。
(4)全般性不安障害の治療と対策
全般性不安障害の治療と対策には、抗うつ薬SSRI、脱感作、認知再構成、環境調整などがあります。背景によって治療の重点は変わり、生来のものは抗うつ薬の効果が限られます。決め手を欠く部分はありますが、様々な角度からのアプローチを組み合わせていくのが現実的です。
(5)まとめ
全般性不安障害は、様々なことに対して起こる慢性的な不安が特徴の精神疾患です。目立つ特徴として、全般的な不安、慢性化しやすい、原因は様々、生活に影響するの4つが挙げられます。特に生来の場合は対策に決め手を欠きますが、様々な角度からの治療と対策を組み合わせていくことが大切です。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。