22日、仙台市の泉ヶ岳でパラグライダーが墜落し、操縦していた男性が死亡する事故が起きました。警察によりますと、当時、他の人たちは、風速や風向きを考慮しフライトを見送っていたことがわかりました。今回の事故について、指導者経験を持つパラグライダーの愛好家は、泉ヶ岳独特の地形とそれによって生じた下降気流が事故の原因ではないかと推測しています。パラグライダーの上級ライセンスを持つ白石市の日下敏彦さん。海外でのフライトや初心者への指導の経験があります。泉ヶ岳でのフライト経験が豊富だという日下さん。今回の事故について、「泉ヶ岳独特の地形」と「下降気流」が原因ではないかと推測します。飛行中に何が起きたのか…日下敏彦さん:
「ここ(スタート地点)から飛び出すんですが、両側が切り立っている。西から風が入ってくると、風が吹きあがって、飛び出したところに、吹き下ろす風になっちゃうんですよ」泉ヶ岳スキー場を上から見た図です。標高750メートルほどの場所にスタート地点があり、その両脇が盛り上がった独特の地形になっています。日下さんによると、泉ヶ岳の飛行で注意すべきなのは西側から風が吹いた場合。盛り上がった地形を上った風は、その後吹き下ろします。上昇気流で飛ぶパラグライダーは、下降気流には弱いと言います。日下敏彦さん:
「おそらくは飛び出した直後に、西風、下降気流が飛んでいるところに入ってきて、片方の翼がつぶされて、そのまま生きている方の翼がひゅっと走って、くるくると回って、コントロールが出来なくなったのでは」安全飛行に大切なことは警察によりますと死亡した男性は、仲間が飛ばない判断をしたにも関わらず飛行を決行したということです。日下さんは、安全な飛行のためには、「仲間内の声がけ」と「臆病さ」が大切だと話します。日下敏彦さん:
「誰かが『飛ぶな』と強い口調で声をかけていれば、防げたのかな。臆病になって、怖そうな風のときは飛ばないで、安全に飛べる環境をつくっていければ」
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tbc/1507108