45年伝説の戦時下ライヴ【ブラームス交響曲第1番: 終楽章】/ フルトヴェングラー&ベルリンフィル wartime live [Brahms No.1 ] / Furtwängler & BPO
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ヨハネス・ブラームス作曲
交響曲第1番 ハ短調より終楽章
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮 : ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
1945年1月、ドイツ第三帝国崩壊前夜の戦時下でのライヴ録音
※ワーグナーの音楽を崇拝し、その音楽をナチズムのプロパガンダに悪用したヒトラーの悪の帝国がいよいよ終焉を迎えようとする戦時下で行われたこの伝説のライヴは、そこに来ていたであろう戦地に行く直前の将校らの耳には、皮肉にもワーグナーと対峙していたブラームスの交響曲がまるで審判のラッパのように響いていたと、何だかそのような想像をしてしまいます。フルトヴェングラーの怒りは、ドイツの国民に、そして自分自身の無力さに向けられた刃として音楽に狂気を発動させ、すさまじい名演でありながら、輝かしさというよりも何か神からの裁きの音のように暗澹としていて、ある意味衝撃的なルポルタージュとなっています。