俳句を作る上で、誰もが頭を悩ませる文語文法。「に」の用法や「なり」と「たり」の違いなどを即答できる方は少ないのではないでしょうか。この動画では、井上さんが、近著をもとにわかりやすく解説してくれます。俳句初心者の方も中級者の方も必見。これを機会に文法の知識を洗い直しましょう。
井上泰至さんは日本伝統俳句協会副会長、日本文学研究者、『俳句』『俳壇』『俳句界』『俳句四季』で評論連載中。近著に『夏目漱石の百句』『俳句のマナー、俳句のスタイル』があります。
六回目の今日は「散文化しない『て』」です。日常会話でよく使われる助詞の「て」ですが、俳句の世界では散文っぽくなると嫌われがちです。それを避けるには、どうすれば良いのでしょうか。この回では、「面白てやがてかなしき鵜船かな 芭蕉」をもとに、「て」の正しい使い方を学んでゆきます。