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【約50人に1人】「死産」を経験した母親の心と体のケアは…

日テレNEWS 86,946 10 months ago
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日本では、赤ちゃんのうち50人に1人が亡くなった状態で生まれています。女性の心と体に大きな負担がかかる「死産」。そのケアについて取材しました。 この動画の記事を読む> https://news.ntv.co.jp/category/society/11bd293fc91b49be8f7468368066d337       ◇ 神奈川県立こども医療センター。 看護師 中山由香さん 「これが一番小さい、8cmになります」 亡くなった状態で生まれた赤ちゃんのための洋服です。 看護師 中山由香さん 「満期で生まれてくるお子さんだと50cmの洋服を着ることがある。40cmと8cmだとこれだけの差はある」 洋服は、死産を経験した女性たちの団体から贈られたもの。すべて手作りです。 病院に寄付する洋服を縫う音羽さん。死産を経験した当事者です。 音羽さん 「もう生まれてくるっていうことしか考えていませんでした。人生の中で一番悲しい状況が起きたなって」 帝王切開予定日の3日前に突然出血。急きょ出産しましたが赤ちゃんは亡くなっていました。 思いもしない別れに気持ちが追いつかない中、死産を経験した女性たちが作った洋服を受け取りました。 音羽さん 「同じようにつらい経験をされた方がたくさんいるんだなって。(洋服を)いただいた時は本当にうれしかった」 「1人じゃないですよって励ましというか、そういう思いで縫っています」 日本で2022年に生まれた赤ちゃんは約77万人。そのうち約1万5000人は、染色体の異常などさまざまな要因で、妊娠満12週以降に、亡くなった状態で生まれました。 つまり、50人に1人が音羽さんのような経験をしています。 死産について、病院の担当者は── 遺伝カウンセラー 西川智子さん 「珍しいことではないんだと思いますね。産声をあげないこどもの出産をする。出血も伴いますしホルモンのバランスも変わります」 心と体の痛みや負担がほぼ同時におこる死産。亡くなった赤ちゃんと過ごせる時間は、長くても1週間程度だといいます。 遺伝カウンセラー 西川智子さん 「赤ちゃんのことをなかったことにしないということが非常に大事」 この病院では、家族の希望を聞き、限られた時間の中で思い出を残すケアが── 看護師 中山由香さん 「お風呂に一緒に入れてあげたいとか、赤ちゃんの手形足形を取ってあげるとか、折り紙を折ってあげる。そんなご家族もいらっしゃいます」 音羽さんも入院した病院で、赤ちゃんの手や足の形をとることができたといいます。 音羽さん 「(赤ちゃんの)手がすごく固まっていたので、手形をとるのはなかなか難しかった。足形はきれいに取れたかなと」 火葬までの2日間、生きて生まれた赤ちゃんと同じように、沐浴などもできました。 音羽さん 「あのときに(病院が)希望を叶えてくれたので後悔みたいなものはなくて、1つでもその希望が叶えられてなかったとしたら、悔いが残ったりっていうのはあったと思う」 死産や流産はけっして珍しいものではありません。 一人一人に寄り添うケアが求められています。 (2024年4月13日放送「news every.」より) ◇メンバーシップ「日テレNEWSクラブ」始まりました 月額290円で所属歴に応じ色が変化しステータスアップしていくバッジ特典や、ライブ配信のチャットで使えるスタンプなどの基本機能が特典となります!! https://www.youtube.com/channel/UCuTAXTexrhetbOe3zgskJBQ/join ◇日本テレビ報道局のSNS X https://twitter.com/news24ntv TikTok https://www.tiktok.com/@ntv.news Facebook https://www.facebook.com/ntvnews24 Instagram https://www.instagram.com/ntv_news24/?hl=ja ◇【最新ニュース配信中】日テレNEWS https://news.ntv.co.jp/ #こども医療センター #遺伝カウンセラー #出産 #日テレ #newsevery #ニュース

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