【中日1-5オリックス 2018/5/30】
中日・松坂大輔投手(37)が30日のオリックスとの交流戦(ナゴヤドーム)に先発し、6回1安打無失点、今季最多の9奪三振の快投を見せた。過去17勝7敗のオリックスとの相性のよさは12年ぶりの対戦でも変わらず、リリーフが打たれて3勝目こそ逃したが、その存在感は増すばかりだ。
もはや誰も驚かない“松坂劇場”の開幕だ。初回、ボールが暴れまくり制球がままならない。先頭・西村を四球で歩かすと、課題となっているクイックの隙を突かれて盗塁を許す。送りバントで一死三塁といきなりのピンチを背負ったが、個々からが「平成の怪物」の真骨頂だ。
2試合連続で一発を放っているフルスイング男・吉田正をフォークで空振り三振。ロメロを四球で歩かせ、小中学校時代に江戸川南リトル、シニアのチームメートで「楽しみな対戦の一つです」と心待ちにしていた小谷野を迎え、直球とカットボールで力勝負。最後はカットで一直に仕留めた。「走者を出しながら抑えるのが僕のスタイル」という言葉通り、この回、26球を要する“松坂スタイル”で無得点で切り抜けた。
4回は二死一塁から安達にこの日、唯一の安打となる中前打を浴びピンチを背負うが、続く山崎をスライダーで空振り三振とし、難なく切り抜けた。6回、小谷野との3度目の対戦で、114球目に投じた141キロの直球で見逃し三振。今季最多の9三振を奪ってお役御免となった。
「ゲームはつくれましたが、何とかもう1イニングいきたかったです」と本人は不完全燃焼。だが、2試合連続の好投で、もはや松坂の復活を誰も疑わないだろう。
引用元:https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/1024753/
次はいよいよソフトバンク戦(8~10日、ナゴヤドーム)での先発が濃厚。古巣への恩返しの思いを込め、完全復活を果たした怪物が鷹の前に立ちはだかる。