アプローチ④ 春先くらいまで厄介なグリーン周りの薄芝。いろんな対策法が出回っていますが、湯原一番のお勧めは、ソールが擦るくらいにヘッドを低く、低く動かして打つ……感覚を身につけること《第55回》
筆者がメンバーになっているのは来場者が多い、いわゆる大衆コースです。それだけにグリーン周りは、特に冬から春先にかけて薄芝が目立ちます。チャックリする人があちらこちらに。そのうちアプローチスランプに陥ったり、シャンク連発症にかかる人もいるほどで、何にしても、その時期はスコアメイクに苦労します。そこで湯原プロに、いいアドバイスをもらいたく期待していたところ「右に倒れることだね」。……てっきり、ボールを右足寄りにセットして、とか、ボールに近づいてヒール側を少し浮かせて構えて、などの後に続くポイントが聞けるばかり予想していたので、正直、最初は???。実際に打ってみせてもらっても、本音を言えば、あまり納得できるものではありませんでした。
ただ、一通りの撮影を終え、湯原プロが直接指導してくれました(職権乱用的で申し訳ありませんm(__)m)。「もっと低くヘッドを動かすんだよ。それでもっと丸く。……全然なってないな。もっと低く、丸くだよ」(湯原)。「えっ、こんなに?」(筆者)。「そうだよ。オレに言わせたら、まだ高いけどね」(湯原)……。といったやり取りの末、得た結論。“さすが、やはり湯原プロの教えは奥深い”。今回そこで教わったことを取得できるように励めば、薄芝からのアプローチも克服できそうです。それ、あくまで私的感想ですが、どうぞ参考にご聴講下さい。
ゴルフ界随一の理論派プロ
代名詞は切れ味鋭いアイアンショット
東京国際大ゴルフ部監督
湯原信光
ゆはら・のぶみつ/1957年8月14日生まれ、東京都出身。レギュラーツアー通算7勝、シニアツアー通算1勝。東京国際大学所属
7歳からゴルフを始め、74、75年と日本ジュニアゴルフ選手権制覇。日本大学櫻丘高校から日本大学経済学部に進学し、ゴルフ部へ入部。79年日本アマチュアゴルフ選手権を含む、27回の優勝を達成し、卒業後80年プロ転向。学生時代から定評のあった美しいスイングに磨きをかけ、日本を代表するショットメーカーとして君臨、一世を風靡した。
特筆すべきはパーオン率の高さ。記録の残る85年以降2005年までの21シーズン中、19シーズンでベスト10入り。98、00、01年は1位に輝く。
2013年7月、東京国際大学特命教授、および同大学ゴルフ部監督に就任。現役ツアープロがフルタイムで学生を指導する先駆者となった。
ツアープロ、大学教授、ゴルフ部監督と“三足の草鞋”を履きながら22年4月、日本大学大学院 総合社会情報研究科 博士前期課程 人間科学専攻に入学。さらなるゴルフ理論を追究しつつ、入学5年後の博士号取得に向けて現在奮闘中。
《目次》
00:00 薄芝対策
01:41 ボール位置右は?
04:53 吊る打ち方は?
05:59 手本を見せながら
08:26 地面を擦るように
09:41 補足
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